F1の2022年シーズンは既に後半戦。今週末のイタリアGPで、欧州での開催は最後となる。シーズン序盤は順調に勝利を重ねているように見えたフェラーリだが、現時点ではライバルであるレッドブルに大きく差をつけられてしまっている。フェラーリ会長のジョン・エルカーンは、ミスが頻発しているこれまでのチームの戦いを考慮し、マッティア・ビノット代表を支持しつつも、改善を促した。

 今季のフェラーリは、レッドブルとタイトルを争う存在になると見られていた。しかしフェラーリはマシンの信頼性の問題や、ドライビングのミスでポイントを取り逃す場面が多く、さらにチームの戦略ミスもそこに加わったことでライバルにアドバンテージを献上することになってしまった。

 15戦を終えた時点で、ドライバーズランキング首位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に対し、フェラーリはシャルル・ルクレールが109ポイント遅れの2番手。タイトル争いでは非常に厳しい立場に置かれている。

 ビノット代表やチームスタッフは、チームの犯した様々なミスもありここ数ヵ月間は批判に晒されてきた。最近イタリア紙の取材に応えたフェラーリのエルカーン会長は、更迭などの動きは否定しビノット代表への支持を表明しているが、チームには改善が必要だとも認めている。

「我々はマッティア・ビノットに多大な信頼を寄せており、彼と、我々のエンジニアが行なってきたすべてのことに感謝している。ただマラネロ、ガレージそしてピットウォールでの作業に改善の必要があることに疑う余地はない」

「進歩し続けることが必要であり、メカニックやエンジニア、ドライバー、そして言うまでもなく代表を含むマネジメントチーム全体に言えることだ」

「信頼性やドライビング、そして戦略には、依然としてあまりにも多くのミスがあることを目の当たりにしてきた」

「ビノットとチームに信頼を寄せるのは正しい決断だし、それらは報われている。我々は彼らのおかげで競争力を得て、再び勝利を収めてきた。しかし、我々は更に上手くやれると思っているため、私も満足はしていない」

 なおエルカーン会長は2026年までにドライバー/コンストラクターの両タイトルを獲得するという目標は達成可能だと今も考えており、2022年のマシンで競争力を示していることは、その最初の兆候だと考えている。

「我々の最初の目標は競争力を手に入れることだった。それがなければ、どうしようもないし、信頼性にはいつでも手を入れることができる」

「2026年までにフェラーリは再びコンストラクターとドライバーズタイトルを獲得できると信じる理由がそれだ」

「我々はふたりの、おそらくF1で最強のペアとなる素晴らしいドライバーを擁することができ幸運だ」