モンツァ・サーキットで行なわれるF1イタリアGPでは、予選前の段階で実に9名ものドライバーがグリッド降格ペナルティを受けることが決まっている。モンツァは今後控える鈴鹿やシンガポールでのレースと比べると、先日スパ・フランコルシャンで行なわれたベルギーGPと同様に追い上げのチャンスがあると考えられているため、今回もパワーユニット(PU)交換に踏み切ったチームが多かったのだ。

 したがって予選の順位と実際のスターティンググリッドが大きく異なる可能性が高いため、今回はペナルティを受けるドライバーとその降格グリッドをおさらいしておこう。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル):5グリッド降格

 フェルスタッペンは新しい内燃エンジン(ICE)を投入してプールすることを決断。PUエレメント総取り替えでグリッド最後方に落ちるライバルが多いことを考えると、フェルスタッペンは最小限のダメージでフレッシュなエンジンを手にしたと言える。

エステバン・オコン(アルピーヌ):5グリッド降格

 オコンも新しいICEを投入。ただ前述の通り上位陣のぺナルティが多いため、フロントロウやセカンドロウが狙える状況だ。

セルジオ・ペレス(レッドブル):10グリッド降格

 ペレスは今季4基目となるICEを投入した。年間3基までとされている使用制限を初めてオーバーすることから、フェルスタッペンやオコンとは異なり10グリッドの降格となる。

バルテリ・ボッタス(アルファロメオ):15グリッド降格

 ボッタスは新しいICEに加え、ターボチャージャー(TC)とMGU-Hも新調するため、15グリッドの降格処分を受けた。

ミック・シューマッハー(ハース):15グリッド降格

 シューマッハーは新しいICEを投入し、これをシーズン終了まで使う見込み。さらにギヤボックスも交換したため、15グリッドの降格だ。

ケビン・マグヌッセン(ハース):15グリッド降格

 シューマッハーのチームメイトであるマグヌッセンも、ICE、TC、MGU-Hという3つのコンポーネントを交換。これで降格グリッドは15グリッドとなる。

カルロス・サインツJr.(フェラーリ):グリッド最後尾

 サインツJr.は当初、エナジーストア(ES)、MGU-K、そしてギヤボックスを交換するとしており、25グリッド降格となる予定だった。しかしFP2を前にコントロールエレクトロニクス(CE)も新調したため、これによりグリッド最後尾まで回されることが決まった。サインツJr.はこの上ギヤボックス交換の10グリッド降格もある。

ルイス・ハミルトン(メルセデス):グリッド最後尾

 ハミルトンは木曜の段階から、PUの全コンポーネントを今季4基目に新調することを発表済。サインツJr.らと共にグリッド最後尾に回る。

角田裕毅(アルファタウリ):グリッド最後尾

 角田はオランダGPで受けた今季5度目の戒告処分によって10グリッド降格が決まっていたが、アルファタウリは角田に新しいPU一式を与えることを決断。サインツJr.、ハミルトンと同様にグリッド最後尾行きが決まったため、彼ら3人の序列(18〜20番グリッド)は予選の順位によって決められることとなった。

 また角田はFP2で黄旗が掲示された際の減速が不十分だったとして、3グリッド降格ペナルティを新たに科され、ペナルティポイントも2点追加されている。

 上記のペナルティによって、上位陣でグリッド降格とならない数少ないドライバーであるシャルル・ルクレール(フェラーリ)にとっては、ポールポジションを獲得するチャンスがかなり広がった形となる。しかしサインツJr.やペレス、ハミルトンがグリッド下位に沈むことを考えれば、5グリッド降格のみのフェルスタッペンは結果的に上位グリッドを獲得できる可能性が高い。