モンツァ・サーキットで行なわれているFIA F2のラウンド13。21周のレース1ではユーリ・ヴィップス(ハイテック)が優勝を飾った。また、最終ラウンドを待たずしてフェリペ・ドルゴビッチ(MPモータースポーツ)のチャンピオンが確定した。

 今季のFIA F2はこのモンツァラウンドとアブダビラウンドを残すのみ。ドルゴビッチは予選後の時点でランキング2番手のテオ・プルシェール(ARTグランプリ)に69ポイントの差をつけており、レース1の結果次第ではチャンピオンを確定するという状況だった。

 予選でトップタイムをマークしたのはジャック・ドゥーハン(ヴィルトゥオーシ・レーシング)。ただスプリントレースのレース1は予選上位10台によるリバースグリッドとなり、フレデリック・ベスティ(ARTグランプリ)がポールポジション、2番グリッド以下にはローガン・サージェント(カーリン)、ヴィップス、岩佐歩夢(DAMS)が続いた。

 スタートでは2番グリッドのサージェントの蹴り出しが悪く、岩佐がベスティ、ヴィップスに続く3番手に浮上した。そんな中、12番グリッドスタートのドルゴビッチはアマウリ・コーディール(VAR)と第2シケインの出口で接触してマシンにダメージを負い、ピットに戻ってレースを終えてしまった。

 その後方ではオリー・コールドウェル(カンポス)とタチアナ・カルデロン(チャロウズ)が第1シケインで絡んだままストップしてしまったため、セーフティカーが出動。4周目にリスタートが切られると、第1シケインへの飛び込みでヴィップスがベスティを交わし、首位に浮上した。

 トップに立ったヴィップスが快調にレースをリードする中、3番手の岩佐はベスティを追いかけることができず、後続が数珠つなぎになるという苦しい展開となった。10周目にユアン・ダルバラ(プレマ)の先行を許して4番手に下がると、その後もペースが上がらず毎周のようにオーバーテイクを許してしまい、ポイント圏外まで転落した。

 ドルゴビッチのタイトル確定を阻止したいプルシェールは、14番グリッドから追い上げのレースを見せていたが、ポイント圏内の8番手を走るリアム・ローソン(カーリン)と第1シケインで交錯。大きく順位を落とし、ドルゴビッチの戴冠が大きく近付く形となった。

 ヴィップスはそのままリードを守り切りトップでチェッカー。今季初勝利を挙げた。2位にはベスティ、3位にはダルバラが入った。15番グリッドからスタートした佐藤万璃音(ヴィルトゥオーシ・レーシング)は11位、そして岩佐は16位と、日本人勢は入賞を逃した。

 そしてこの結果により、ドルゴビッチの2022年シーズンのタイトル獲得が決定。2020年にF2に昇格して3年目、フィーチャーレースで4勝を挙げた他、多くのレースで上位入賞を果たす安定感も見せての戴冠となった。