モンツァ・サーキットで行なわれているFIA F2のラウンド13。フィーチャーレースのレース2を制したのはユアン・ダルバラ(プレマ)だった。

 前日に行なわれたレース1では、フェリペ・ドルゴビッチ(MPモータースポーツ)のタイトルが決定した。他のドライバーにとっては、アブダビでの2レースを含めた残り3レースは少しでもランキングを上げるための戦いとなる。

 予選でポールポジションを獲得したのはジャック・ドゥーハン(ヴィルトゥオーシ・レーシング)。フロントロウの2番グリッドにはリアム・ローソン(カーリン)がつけた。レース1では原因不明のペースダウンに悩まされて16位に終わった岩佐歩夢(DAMS)は7番グリッド、佐藤万璃音(ヴィルトゥオーシ・レーシング)は14番グリッドからのスタートだ。

 30周のレースはスタート直後から大荒れとなった。フォーメーションラップの発進からぎこちなかったドゥーハンは、レーススタートの蹴り出しも悪くポジションダウン。ローソンが首位に立った。そして第1シケインの立ち上がりでは、ショートカットからコースに復帰したラルフ・ボシュング(カンポス)がテオ・プルシェール(ARTグランプリ)と接触。ルカ・ギオット(DAMS)も巻き込んでの多重クラッシュとなり、セーフティカー(SC)が出された。

 中団に飲まれていたドゥーハンは、第2シケインへのブレーキングでダルバラと接触し、ローガン・サージェント(カーリン)を巻き込む形でオーバーラン。ランキング3番手、4番手につけるサージェントとドゥーハンは共にリタイアとなり、この時点で6台(出走できなかったチャロウズのタチアナ・カルデロンも含めると7台)が戦列を離れることとなった。

 ローソン、ドルゴビッチ、マーカス・アームストロング(ハイテック)、リチャード・フェルシュホー(トライデント)、岩佐というオーダーで6周目にレースが再開した。

 しかし7周目にはカラン・ウイリアムズ(トライデント)がアスカリシケインでクラッシュ。2度目のセーフティカーとなった。このタイミングでタイヤ交換の義務を消化しようと、アームストロング、岩佐、ダルバラらがピットに駆け込んだ。ローソンはその1周後にピットインしたものの、既にSCランで隊列が詰まっていたため、コースに合流した時には下位まで落ちてしまった。

 ウイリアムズのマシンを回収するために一旦赤旗が出され、その後ローリングスタートで11周目にレースが再開した。ステイアウトを選択したフェルシュホー、佐藤が先頭を走り、そこにダルバラ、岩佐、アームストロング、フレデリック・ベスティ(ARTグランプリ)らが続いた。

 岩佐はペースが上がらず、アームストロングとベスティに続けてオーバーテイクを許した。レース1と同じ展開になってしまうのかと思われたが、その後は徐々にペースを回復してエンツォ・フィッティパルディ(チャロウズ)以下を抑えていった。アームストロングがピットイン時のラインカットとスピード違反でストップ&ゴーペナルティを受けると、岩佐はピットインを済ませたドライバーの中ではダルバラ、ベスティに次ぐポジションとなった。

 21周目に佐藤、残り5周でフェルシュホーがピットインすると、首位はダルバラに。ダルバラは一時ベスティに迫られるシーンもあったものの、その後は十分なマージンを築いてトップチェッカー。ここ数ラウンドでは苦戦が続いていたが、今季初勝利を手にした。

 2位ベスティに続いて3位でフィニッシュしたのは岩佐。後続を引き連れる状態になりながらも、最後までポジションを守り切って今季6度目、フィーチャーレースでは4度目となる表彰台を獲得した。佐藤は結果的に12位でフィニッシュ。完走14台の稀に見るサバイバルレースだった。

 アブダビでの最終ラウンドを前にして、岩佐は129ポイントでランキング4番手に浮上した。同3番手のサージェントに6ポイント差と、さらなる順位アップも望めるが、一方でランキング10番手のユーリ・ヴィップス(ハイテック)までの点差も20点しかなく、まだまだ気が抜けない状況と言える。