WEC第5戦富士6時間レースが行なわれた。3年ぶりのWEC日本開催で、TOYOTA GAZOO RacingのGR010 HYBRIDがワンツーフィニッシュを果たした。


 ポールシッターは7号車。しかし抜けるような青空が広がり、路面温度が上がった決勝日の状況にマシンセットアップが合った8号車が首位に浮上。トヨタの2台はアルピーヌや2台のプジョーを寄せ付けず、そのまま待望の母国戦でワンツーフィニッシュを飾った。

 チーム代表の小林可夢偉を含め、ドライバーたちはトヨタのプレスリリースに次のようにコメントを寄せた。


小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車ドライバー)
「富士6時間は非常に重要なレースであり、今日の結果はTOYOTA GAZOO Racingにとってこれ以上のない最高のものになりました。チーム全員がこのレースのために懸命に働き、ミスのない戦いで素晴らしい結果に結びつけてくれました。皆を誇りに思います。ハイパーカーの争いは非常に熾烈なものでしたが、僕たち自身のレースは非常に順調で、力強いパフォーマンスを見せることができました。この結果はチームの努力、そして、トヨタの関係者や全てのパートナーのサポートのおかげです。応援してくれたファンの皆様にも感謝しています。今日のような好天の下、また富士スピードウェイでのWECレースを戦えたことを素晴らしく思います。これでひとつ肩の荷が下りましたが、次はバーレーンでの戦いが待っています。ドライバーとマニュファクチャラーの両タイトル獲得へ向け、努力していきます。我々にとって重要な目標であり、集中力を切らさずにベストを尽くしていきます」

マイク・コンウェイ(7号車ドライバー)
「今日チームは素晴らしい仕事をしてくれて、目標だったホームレースでの1-2フィニッシュを果たすことができた。ル・マンを終えてからは、富士が僕たちにとって最も重要なレースだったので、チームにとって完璧な結果となった。今日、僕たち7号車は、クルマのパフォーマンスを最大限引き出すことができなかった。8号車の方が僕たちよりも少し速く、彼らには敵わなかったが、7号車もミスのないクリーンなレースを戦った。優勝した8号車は見事な戦いぶりだった。TOYOTA GAZOO Racingと全てのパートナーの皆様へ祝福を送る。レースウィークを通して応援してくれたファンの皆様にも感謝している」


ホセ・マリア・ロペス(7号車ドライバー)
「チームにとって最高の結果だ。このレースは我々にとってとても重要であり、そのためにずっと努力を続けてきた。ラップタイムを見ているだけでは、今日のハイパーカークラスの戦いがどれだけ大変だったかというのはわかりにくいと思う。チームは完璧なレースをしてくれて、本当に満足している。勝った8号車、おめでとう。もちろん僕たちは勝てなかったので最高に嬉しいというわけではない。でも、これがレースだ。今年は僕たち7号車にとっては厳しいシーズンとなっているが、最終戦バーレーンでは最高の形で締めくくり、チームの2つのチャンピオン獲得に貢献できるよう頑張る

セバスチャン・ブエミ(8号車ドライバー)
「3年ぶりのTOYOTA GAZOO Racingの母国レースで勝つことができ、とても良い気分だ。僕たちはクリーンなレースを戦い、ミス無く、全てを完璧に行なった。ピット作業も素晴らしく、全部予定通りに行った。この最高の結果を共に勝ち取ったチームには本当に感謝しているし、特に亮はこの週末、素晴らしい走りをしてくれた。僕たちにとって最高の結果で、ドライバーズランキング首位タイに並べたことで、タイトル獲得の大きなチャンスと共にバーレーンへと向かうことになる。シーズン最終戦も今日のようなレースが再現できるよう、ベストを尽くす」


ブレンドン・ハートレー(8号車ドライバー)
「今日のGR010 HYBRIDは本当に最高のクルマで、レースは信じられないほど順調だった。こんなことはめったにない。8号車は、路面温度が高くなることを見越してセットアップを変更し、それが効を奏したことで、チームメイトの7号車よりも少し速さがあった。スタートを担当したセブが力強い走りで首位に立ち、それを引き継いだ僕が後続とのギャップを拡げることができ、そして、最後を担当した亮も良い走りを見せてくれた。全て完璧で上手く行ったレースのひとつになった。強かったドライバー同様に、最高の働きをしてくれたエンジニアチームとメカニックにも本当に感謝している。この形で最終戦バーレーンでのチャンピオン争いに臨むというのは最高の展開だ」

平川亮(8号車ドライバー)
「富士は僕にとってホームコースであり、レースキャリアを築き、育ってきたコースでもあります。それだけにここでの世界選手権で勝てて感無量です。ル・マンでの勝者としてここ富士にやってきて、自分の母国レースでの勝利を切望すると共に、プレッシャーも感じていました。しかし、チームが素晴らしい仕事で応えてくれました。僕自身の2回のスティントは楽しんで走ることができましたし、チェッカーを受けたときは最高の気分でした。これでランキング首位タイに並んだので、この勢いを活かしてシーズン最終戦に臨みたいと思います。今夜はこの最高の瞬間をじっくりと味わい、そして、バーレーンでのタイトル獲得へと意識を切り替えます」