F1イタリアGPの決勝レースは、ダニエル・リカルド(マクラーレン)のマシンがコース脇に停まったことによるセーフティカー先導のままフィニッシュを迎えた。勝ったのはレッドブルのマックス・フェルスタッペンで今季11勝目。チャンピオンシップでのリードをさらに拡大することになった。

 しかしレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、セーフティカー先導のままレースが終わってしまったことは、F1にとって悪いことだと考えているようだ。

 コース脇に停車したリカルドのマシンは、当初はすぐに回収できるように見えた。しかしこのマシンはギヤがスタックしてしまっており、マーシャルではなかなか動かすことができず。セーフティカー先導のままレースがどんどん進んでいってしまった。しかもセーフティカーは、誤って首位ではないマシンの前でコースに出ることになった。

 そのため、結局はセーフティカー先導のままレースが終わることとなり、サーキットに詰めかけたファンからはブーキングが巻き起こった。

「学ぶべき教訓は常にあると思う」

 ホーナー代表はレース後にそう語った。

「しかしセーフティカー先導のままレースを終えるのは良いことではないと思う。それは、我々が議論してきた原則に反する」

「彼ら(マーシャル)がそれ(マシンの回収作業)を実行できないことがわかっていたなら、赤旗を出して一回レースを止め、回収した後にレースを再開すべきだった。だが、そうはならなかった」

 しかしホーナー代表は、レースの終盤にセーフティカーが出た際には赤旗掲出を必須とするという形にレギュレーションを変更する必要はないと断言。現在のレギュレーションに問題があるわけではないと考えているという。

 一方で今回のような結末に至ったことはFIAの責任であり、手続きを整理する必要があると主張する。

「正直に言って、時間内に解決できたかもしれないと思う」

 そうホーナー代表は語った。

「問題は、間違ったクルマを(セーフティカーが)抑えてしまったことだ」

「セーフティカーが先頭のマシンを抑えなかったので、彼らが追いつくのに大きな遅れが生じてしまった」

「少なくとも1周はレースできたはずだ。おそらく、2周だって可能だっただろう」

 セーフティカー絡みの混乱といえば、昨年最終戦のアブダビを思い起こさせる。このアブダビから何らかの進歩を遂げていると思うかと尋ねられたホーナー代表は、次のように語った。

「全てはプロセスに関することであり、大きな変化があったと思う。そしてファンの不快感を聞くことができたので、明らかに教訓が得られたと思う」

 イタリアGPから一夜明けた月曜日には、FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長と各F1チームのマネージャーの間で、F1のコース上でのショーについて話し合う会議が行なわれる予定になっている。ホーナー代表はこの会議で、今回のセーフティカーの問題が議題に上がるのは間違いないと語った。

「特定の側面について話し合うため、FIA会長もこれに関与している」

 そうホーナー代表は語った。

「この件は今、議題の最上位に近いところにあると確信している」

「今回の会議は、問題となっている多くのことを解決しようとするためのモノだ。しかし、今回のレースの終盤に起きたようなシナリオは避けなければいけない」