メルセデスのルイス・ハミルトンは、レッドブルの今季マシンRB18は“ほぼ倒せない”レベルだと考えており、マックス・フェルスタッペンの真のポテンシャルが未知数なことを合わせると、2022年中に勝利をおさめるには幸運が必要だろうと認めた。

 メルセデスは2022年シーズンにまだ勝利を記録できていない。しかし表彰台はコンスタントに争い、獲得するようになっており、チャンピオンシップでも2番手のフェラーリに対して35ポイント差まで迫ってきている。

 初期の苦戦ぶりに比べると、随分と改善の進んだメルセデス。しかしハミルトンは今シーズン中に勝利を納めるには幸運が必要だろうと、厳しい考えを崩していない。

「僕らは現実的になる必要がある。レッドブルは、ほとんど倒せない存在だ」

 ハミルトンはフェルスタッペンが速さを見せつけて優勝したイタリアGP終了後に、そう語った。

「あのマシンを倒すためには、かなりの取り組みが必要だろう。パフォーマンスの面で彼らはみんなを完全に上回っている」

「僕らには彼らを捕まえられていないし、オーバーテイクするためのアップデートも無いんだ。だから、僕らには幸運が必要なんだ」

「ブダペストでは、彼らを上回れる可能性もあった。だから不可能ではない。ただ、彼(フェルスタッペン)は基本的に先頭を引っ張っているから、真のペースがどれ程かは知りようがないんだ。だから、どうだろうね」



 メルセデスのトト・ウルフ代表は、イタリアGPでのジョージ・ラッセル3位、ハミルトン5位という結果が、最大限のリザルトだったと考えている。。ただ、それが現状になっていることについては、不満も垣間見せた。

「我々にできるベストな結果だったと思う」と、ウルフ代表は言う。

「レース序盤、ジョージが(先頭集団で)持ちこたえていた姿は、非常に励みになるものだったと思う」

「そして、それよりも苛立たしかったのは、勝利を争える力を持ったマシンを彼に与えられていないことだ。我々はかなり離されているし、それが現実だ」

「モンツァはシミュレーションでは我々にとって最高の場所ではなかった。だから、今後のレースでもっと上手くやれること、先頭集団と戦えることを願っている」

「そしてルイスだが、マシンを上手く走らせ、トラフィックを駆け抜けて言った姿は素晴らしかった。パーフェクトなレースだったし、セーフティカーが無くとも5位だったと思う。だからそこには満足している」

「だが全体的な結果ではどうか、となれば……数字としては、我々にできる最善の結果だったが、相対的には十分ではない」

 そう語ったウルフ代表。彼は今シーズンの残る6レースで、メルセデスが勝利することができると考えているという。

「グリッドペナルティなど無しで、実力でレースに勝つことができたら、最高だろう」

「スパ戦の後に聞かれていたら、不可能だと答えていただろう。その後のザントフールトでは、我々は勝ちかけた。そしてここではそこまで上手くはいかなかった」

「だから勝利がターゲットになるのは間違いないと思う。2023年に向けた準備があるとしても、今シーズンを未勝利で終わりたくはないと思っている。皆にとって苦しいシーズンになっているが、勝利できればとても良いことだろう」

「(次戦シンガポールは)我々のマシンには合うレイアウトだと思う。路面のバンプもそうでもない」

「シミュレーション上では、我々には適したトラックのひとつになるはずだ。しかしシンガポール戦に向けては、予想は慎重にしようと考えている」