スポーツランドSUGOで行なわれたスーパーGT第6戦の予選では、19号車WedsSport ADVAN GR Supraがポールポジションを獲得した。その19号車のアタック時、前に立ち塞がるような格好となってしまった64号車Modulo NSX-GTの伊沢拓也が、自らの予選を振り返った。

 64号車は土曜日朝の公式練習からトップタイムをマーク。Q1でも大津弘樹が2番手タイムでQ2進出を決めるなど、好調を維持したまま伊沢にバトンタッチした。

「マシンは調子が良かったので、ポールポジションは獲れなくとも、2番手か3番手には行けたかもしれません」と、その手応えを振り返る伊沢。しかしSPインコーナーで芝生にタイヤを落としてしまった。暴れるマシンをコントロールしようとした伊沢だったが、続くSPアウトコーナーもコース外を走ってしまい、スロー走行で本コースに戻った時には19号車の阪口晴南が真後ろまで追い付いてしまっていた。

 最終コーナーにかけて伊沢が阪口の前に立ちはだかる形となってしまったことで、阪口はアクセルを抜かざるを得ない状況となり、19号車は64号車の真後ろにピタリとつけたままコントロールラインを抜けた。結果的にポールポジションは獲得したものの、阪口はこのトラフィックによってコンマ3秒ほどはロスをしたのではないかと推測している。

 当時の状況について、阪口はポールポジション記者会見で次のように説明していた。

「(64号車とは)速度差があったので、譲ってくれると思って最終コーナーのターンインで内側に切り込みました。ただラインを閉められて譲ってくれなかったので、今度は外側に行ったんですけど、外側は抜ききれるような間隔ではなかったので、結局は真後ろについたまま最終コーナーを立ち上がることになってしまいました」

 伊沢もこの一連の動きが自らのミスであったとして、予選後に19号車の面々に直接謝罪。TGR TEAM WedsSport BANDOHの坂東正敬監督と言葉を交わす様子が公式映像にも捉えられていた。

 そんな伊沢は当時のことを次のように語った。

「SPインコーナーで芝生に乗ってしまい、マシンが暴れてしまいました。僕のミスです」

「あれ(19号車との接近)も僕のミスです。レーシングラインに戻ってしまいました。スロットルを戻して19号車を前に行かせないといけませんでしたが、あの時は『あと1周アタックができるかもしれない』と考えてしまっていました……。19号車の皆さんには謝罪させていただきました」

 結果的に予選8番手に終わった64号車だが、伊沢もマシンに手応えを持っていることをポジティブに捉えている。前戦鈴鹿では最後尾スタートの12号車カルソニック IMPUL Zが優勝を飾ったということも、それを後押ししているだろう。

「結果については残念です。僕たちは一番軽いマシンなので、明日は良い結果を残さないといけません。とは言ってもマシンの調子が良いのでチャンスはあると思いますし、速さもあるので頑張ります」

「タイヤがうまくマッチすれば表彰台を目指せると思います。前回のレースでは12号車が最後尾スタートながら優勝することができました。このサーキットも色々なことが起こり得るので、戦略をしっかり決めて良い結果を残したいです」