スペインのモーターランド・アラゴンで開催されているMotoGP第15戦アラゴンGP。2日目に予選が行なわれ、最速タイムを記録したフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が今季5度目のポールポジションを獲得した。

 アラゴンGP2日目は晴天のもと行なわれており、午後に入り気温も22℃まで上昇。路面温度は39℃というコンディションで予選が開始された。

 FP3までのフリー走行総合タイム順で決まる予選組分けでは、ランキング首位と2番手のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がQ2へ直接進出した一方で、ランキング3番手のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)はQ1スタートとなった。

 また日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は、総合9番手タイムでQ2へ直接進んでいる。

 アラゴンGPで復帰を果たしたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)はQ1からのスタート。予選が始まると、いち早くコースへと向かった。

 タイムは次々と縮められ、ヨハン・ザルコ(プラマック)が1分47秒260を記録して暫定トップに。しかしその後、マルケスが1分46秒909と、FP3までの総合ベストタイムを超えるタイムをマークし、復帰戦ながらもQ1トップに立った。また、エスパルガロが2番手に続いた状態で、セッションは折り返しを迎えた。

 残り3分、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)がターン2で転倒。走行再開は厳しく、ビニャーレスはここで予選を終えた。

 Q1終盤、エスパルガロは1分46秒569をマークし暫定トップタイムを更新。さらにザルコが1分46秒843を記録したことで、マルケスはQ2進出圏内からはじき出されてしまった。

 結局、Q1を通過したのはエスパルガロとザルコ。マルケスは3番手に留まったが、負傷明けというコンディションを考慮すれば、上々の結果だと言えそうだ。

 ポールポジションを決するQ2が開始されると、Q1を突破してきたエスパルガロが一番乗りでコースイン。積極的な姿勢を見せた。

 エスパルガロに続いて各ライダーは続々とコースイン。順次アタックに向かうと、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ)が1分46秒580とその中でも図抜けたタイムをマーク。暫定トップとなった。

 バスティアニーニのタイムが暫定トップのままQ2は後半へ。仕上げのアタックに向かうほとんどのライダーが最速タイム更新ペースを見せるなど、結果が最後まで分からない激しいアタック合戦が展開された。

 そしてエスパルガロが自己ベストを更新するものの、バスティアニーニにわずかに及ばないタイム。その一方でバニャイヤは1分46秒069と、大きくタイムを更新。自身が持っていたレコードタイムを塗り替えて暫定トップに立ち、そこにチームメイトのジャック・ミラーが続いた。

 クアルタラロはアタックに入った際バランスを崩し、危うく転倒しそうになってしまうシーンがあった。そのため、アタックは最後の1回にかける形となった。そして最後のアタックで、クアルタラロは自己ベストは更新したものの、バニャイヤの暫定ベストを超える事はできなかった。

 その結果、バニャイヤが今シーズン5度目のポールポジションを獲得。5連勝に向けて好位置を確保した。2番手はミラー、3番手はバスティアニーニと、フロントロウはドゥカティ陣営が独占している。

 チャンピオンを争うエスパルガロは4番手、クアルタラロは6番手と2列目までにランキング上位3人が集結。決勝レースはスタートから目が離せない展開となりそうだ。

 中上貴晶は2020年にこのサーキットでポールポジションを獲得した経験も持つが、今回は光る走りを見せることができず、最終的に12番手タイムで予選を終えた。