2010〜2013年に4年連続でF1王者に輝いたセバスチャン・ベッテルは、今季限りでF1から引退することを7月に発表した。現在の所属チームであるアストンマーチンはそのベッテルについて、引退を発表した後もレースに対するアプローチには変化がなく、「究極のプロフェッショナル」としての姿勢を貫いていると絶賛する。

 ベッテルはレッドブルで活躍した後、2015年からフェラーリに移り、2017年と2018年にはメルセデスのルイス・ハミルトンとタイトル争いを繰り広げた。そして2021年にはアストンマーチンへと移籍。アストンマーチンは中団グループの一角であり、シーズン序盤は入賞には届かないレースが続いたものの、アゼルバイジャンGPでは2位表彰台を獲得。2022年シーズンもここまで20ポイントを獲得し、ランキング13番手につけている。

 アストンマーチンのパフォーマンス・ディレクターであるトム・マッカローは、ベッテルのチームにおける努力を称賛。引退を発表した後も、彼の努力やレースに向けたアプローチは、まったく変わっていないと明かした。

「彼は本当に究極のプロフェッショナルだ。その質問の答えはノーだよ」

 引退発表以降、ベッテルに何か変わったことはあるかと尋ねられたマッカローはそう語った。

「おそらく、彼自身の中では、少しリラックスできているのかもしれない。でも、エンジニアリングのオフィスやマシンのドライビングに関しては、そういう変化は見られない」

「セバスチャンは、仕事をする上ではある意味”マシーン”みたいなんだ」

 マッカローは、ベッテルと共に仕事をするのは「とても楽しかった」と語り、今後5年間でタイトルを争えるチームになることを目指すと語った。

「彼は非常に思慮深く、エンジニアリングの知識においてもとても強力だ。そしてチームの運営方法や色々な物事の見方についても、チームに多くのことをもたらした」

 そうマッカローは語る。

「彼は好奇心旺盛で、一緒にいてとても楽しい。士気という面で、チームを奮起させる方法もよく理解している」

「彼と共に仕事できたことは本当に嬉しいことだったし、彼と戦う残り数戦も楽しみたいと思っている」

 ベッテルの後任には、アルピーヌからフェルナンド・アロンソが移籍してくることが決まっている。またもビッグネームの加入だ。

 マッカローはアロンソについても、「非常に競争力のドライバーであり、うまくやっていきたいと思っている」と語った。

「我々は、彼がアルピーヌで行なっている仕事を毎週見ている」

 そうマッカローは語る。

「彼を我々のチームに迎えるのを本当に楽しみにしている。彼から何を学ぶことができるか、そして彼の存在がこのチームを前進させるのにどう役立つか、それを見ていきたいと思う」