アルピーヌはここ数ヵ月、相次ぐドライバーの流出に頭を悩ませてきた。来季以降もチームに留まるとみられていたフェルナンド・アロンソはアストンマーチンに移籍することとなり、育成ドライバーのオスカー・ピアストリは来季に向けてマクラーレンと契約したことが明らかとなったのだ。

 彼らの衝撃的な離脱により、アルピーヌはエステバン・オコンの新しいチームメイト探しに奔走している。アルファタウリのピエール・ガスリーがその有力候補と考えられているが、これはレッドブルとの交渉がまとまるか次第だろう。

 アルピーヌは移籍市場を大いに騒がせる結果となり、ローラン・ロッシCEOやオットマー・サフナウアー代表のコメントには注目が集まったが、コース上での影響は感じられない。

 したがって、ロッシCEOも昨年初めにチームが掲げた「100レース以内にアルピーヌが上位を争う」という目標は変更する必要がないと確信している。

「今のところ、それが頓挫することはないだろう。フェルナンドも(今季終了まで)残るし、問題ない」

 ロッシCEOはそう語る。

「そういったちょっとした問題も乗り越えていけるだろう。現時点で最も重要なのはマシンの方だからね」

「仮に18番手、19番手くらいを走るようなマシンにマックス(フェルスタッペン/レッドブル)を乗せたら、おそらく3ポジションくらいは上げてくれるはずだ。その逆もまた然りで、元々そのマシンに乗っていたドライバーをレッドブルに乗せれば、表彰台や優勝を争えるのは間違いない。今のところドライバーのパフォーマンスを左右する一番の要素はマシンなんだ」

 アルピーヌは現在コンストラクターズランキングでレッドブル、フェラーリ、メルセデスに次ぐ4番手につけており、シンガポールGPでは新しいフロアも導入する予定だ。スポーティングディレクターのアラン・パルメインによると、このフロアによってアルピーヌのマシンは大きな進歩を遂げるはずだという。

 ロッシCEOも、アルピーヌが見せるコース上での進歩を考えても、自分たちは目標を達成することができるはずだと語った。

「我々は適切な変更を施している。プランも明確だ」

「我々は強化を続けているところで、これは最も重要なことだ。マシンのパフォーマンスを発揮させないといけないからね」

「ドライバーが稼ぐことのできるコンマ2、3秒はレースにおいて極めて重要だ。しかし、3強と4番手チームの差はドライバーの能力でどうにかなる範疇を超えている」

「だからこそ、我々は今より良いマシンを提供する必要がある。その点で良いニュースだと言えるのは、我々はコンスタントにパフォーマンスを上げられるアップグレードを行なうという点で健全なコンセプトを持ち合わせているということだ」