日産自動車株式会社と日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(NMC)は、新型2シータースポーツカー『Z』にカスタマーレーシングモデルとなる『GT4』を追加すると発表。直系の『350Z』や『370Z』の例に習い、最新モデルにもGT4モデルが設けられることとなった。

 NMCのNISMO Racing事業部が開発した新型のZ GT4は、今年のスーパー耐久で開発クラスである『ST-Qクラス』に参戦し、市販モデルをベースに開発。フロントリップスポイラーやカナード、大型リヤウイングを採用し、ベースのVR30DDTT型3.0リッターV6ツインターボをチューニングしたエンジンを搭載している。

 Z GT4はスーパー耐久のみならず、FIA GT4規格に基づく世界各地のカテゴリーに参戦可能。ロールケージなども搭載されており、日産はカスタマーへのデリバリーを「2023年前半に開始する」としている。

 技術仕様の詳細は11月1日〜4日にアメリカで開催される2022 SEMAショーで公開するとしている。価格などもその際に明らかになるだろう。

 日産のアシュワニ・グプタCOOは、Z GT4の発表に際して次のように語っている。

「日産にとってモータースポーツとは、私たちの飽くなき情熱と比類なき専門性を表現するものだ」

「そして、Zはダイナミックなドライビングとパワートレインでドライバーを魅了するエキサイティングなスポーツカーとしての地位を維持し続けている。このGT4カテゴリーに対応するZが、50年以上にわたる日産Zの速さの伝説に、新たな一章を刻むことになると確信している」

 6月のスーパー耐久第2戦富士24時間耐久レースには、Z GT4プロトタイプが”Nissan Z Racing Concept”として2台体制で参戦。1台はカーボンニュートラル燃料でNISMOワークスから、もう1台はMax Racingが走らせた。

 富士24時間耐久レース以降も、Max Racingは単独で第3戦SUGO、第4戦オートポリス、第5戦もてぎに出場。GT4マシンで争われるST-Zクラスに匹敵する速さを既に見せている。

 Z GT4は2023年以降、メルセデスAMG『GT GT4』やトヨタ『GRスープラGT4』を始め、BMW『M4 GT4』やマクラーレン『アルトゥーラGT4』、ロータス『エミーラGT4』などここ数ヵ月で次々と発表されているGT4マシンと対峙することとなる。