今季は、開幕前のブレーキトラブルで躓いたマクラーレン。シーズン中の開発で上手くリカバリーしたものの、来季はこうしたミスをすることなく、大きな一歩を踏み出す必要があると考えている。

 マクラーレンはバーレーンでのプレシーズンテストでブレーキの冷却トラブルに見舞われた。この影響は当初の予想よりもかなり大きく、チームはこの問題に対処するために他の重要なパフォーマンスエリアからリソースを流用。その上で主要なライバルであるアルピーヌに大きな差をつけられないよう、さらに努力しなければならなかったという。

 その努力の甲斐あって、マクラーレンはシーズン序盤の苦境から脱したものの、すでに各チームが来季マシンの開発に集中する時期となっている。マクラーレンは来季も同じ状況に陥ってはいけないと認識しており、より強力なプラットフォームで年明けを迎える必要があると考えている。

 来季の技術規則は、ポーパシングを抑制するためのフロアの変更以外ほぼ変更はないが、マクラーレンは他よりも広範囲な微調整が必要かもしれないと認めている。

 来季マシンは、今季のコンセプトを引き継ぐのかと訊かれたアンドレアス・ザイドル代表は、次のように語った。

「私はミックスになると思う」

「技術的なレギュレーションもほぼ同じなので、完全な革命にはならないことは明らかだ」

「しかし同時に、トップチームが1秒以上速く走っていることを認め、開発面で大きなステップを目指していることも明らかだ」

 マクラーレンのテクニカルディレクターであるジェームス・キーは、F1で成功を収めるためには、良いマシンで1年をスタートすることが不可欠であると話す。

「トップ3チームの水準は、何を達成しなければならないかを示していると思う」

「もし競争力のあるマシンでシーズンをスタートさせれば、そこから開発計画を適応させることができ、我々が行なったことよりも少ない労力で、最も成功すると思われる分野の開発に集中することができる」

「それが来季の目指すところだ。我々がこのアグレッシブな開発レベルを維持することは不可能なんだ。フル稼働状態だったからね。今年から多くのことを学ぶことができるし、チームは素晴らしい仕事を成し遂げてくれた」

 チームは2023年に向けて大きな一歩を踏み出すことに集中している一方、年内に2022年のマシンにさらなる改良を加える予定であることも明かした。

「我々は実施したアップデートに関して、アグレッシブなアプローチをしている」とキーは付け加えた。

「各開発ステップごとに多くの作業を行ない、5〜6レースのスパンでそれを続けていた。そして、それぞれのパッケージは計画通りに機能し、各ステップごとにコンマ数秒のパフォーマンスを発揮しているため、満足している」

「これからまた新しいパッケージが登場するが、これは現在作業中だ。残りのレースはいくつかマイナーなものが出てくるだろう。サーキットに多くのものを持ち込み、そこから望ましいモノを手に入れていく」