鈴鹿サーキットでのスーパーフォーミュラ最終ラウンドに向けて、逆転タイトルの可能性を残していたサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)。逆転に向けては2位以上が必須という条件で迎えた第9戦の決勝レースは、17番グリッドからスタートして16位という今季ワースト級の結果に終わってしまった。

「間違いなく今季最悪の1日だった」

 フェネストラズ自身もこわばった表情でそう語る。

 彼は金曜の専有走行では3番手タイムをマークしていたものの、フィーリングがあまり良くないと訴えていた。そして迎えた予選ではQ1敗退となり、後方グリッドから迎えた決勝でもいいところなく終わった。

 フェネストラズは第6戦富士で大クラッシュし、8月の第7戦・第8戦もてぎに向けてはメカニックの修復によりほぼ新車同様のマシンを持ち込んでいた。フェネストラズは、このことが空力などに影響を与えているのではないかと語る。

「空力バランスに問題があることが分かった。クラッシュして以来、初めてハイダウンフォースのサーキットに来た訳だけど、エンジニアが予選で奇妙な空力バランスを感じ取った。何か変だと言っていたんだ」

「予選では空気圧もうまくいっていなくて、レースではとにかく遅かった。今季これほど遅くなったことはなかった。レース中にストレート(のタワー)で自分の順位を見ると、クソ!って感じで……難しいレースだった」

 富士でのクラッシュはタイトル争いで痛手となったかと問われると、フェネストラズはこう続けた。

「そうだと思う。もてぎでは(修復したマシンが)調子良くて驚いたけど、あそこは高速コーナーがあまりなく、ほとんどが90度コーナーでS字もここほど高速ではない。ロール剛性や空力が本当に重要なコースに来ることで、富士のクラッシュによって何かおかしなことが起きていると気付くことになった」

「あれがチャンピオンシップのターニングポイントになったかまでは分からないけど、あのクラッシュがなければもっと多くのポイントを獲れただろうし、今日ももっと良い日になっていただろう」

「今年を振り返ると色んな事があったけど、今言えるのはクラッシュしてマシンが新しくなったことは良くなかった。もてぎではそんなに悪くなかったけど、今回は明らかに感触が違っていた」