エルマノス・ロドリゲス・サーキットを舞台にF1第20戦メキシコシティGPの予選が行なわれ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得した。

 現地時刻は15時を回り、予選セッションの時間がやってきた。会場に詰めかけたセルジオ・ペレス(レッドブル)大応援団のボルテージと共に、正午から行なわれたフリー走行3回目時点よりも気温と路面温度も上昇。気温25℃、路面温度49℃というコンディションだった。

 フリー走行1回目と似たコンディションではあるものの、エルマノス・ロドリゲス・サーキットではコース上の路面改善も大きく、予選ではドライバーとチームは素早い適用が求められた。

 18分間の予選Q1がスタートするとハースF1の2台からコースへ入り、計測2周目にターゲットタイムとなる1分21秒024をマーク。そのタイムをFP3でも好調さを見せていたアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)や角田裕毅(アルファタウリ)が上回っていった。

 この頃からレッドブル勢やフェラーリ勢などもコースへ姿を現し、まずはQ2進出を確実なモノとする”バンカーラップ”を計測。フェルスタッペンが1分19秒222でトップに立ち、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が0.283秒遅れで続いた。

 アルファロメオは残り8分というところで計測1回目を実施し、バルテリ・ボッタスはフェルスタッペンから0.301秒落ちというタイムを記録し、ルイス・ハミルトン(メルセデス)らを交わし3番手に浮上。上位勢に食い込んでみせた。

 残り時間が3分を切るとQ2進出の当落線上にいるドライバーを中心に、Q1最後のアタックへ。フェルスタッペンやルクレールがピットに留まる中、路面コンディションの改善を加味してか、メルセデス勢はユーズドタイヤで走り、ハミルトンがトップタイムとなる1分19秒169を記録した。

 中団グループからはマクラーレン勢やアルピーヌ勢、アルファロメオ勢、アルファタウリ勢、ケビン・マグヌッセン(ハース)がQ2へ進出。角田は9番手通過だった。

 シューマッハーは0.126秒差でQ2進出を逃し、シーズン後半好調な走りを見せているアストンマーチン勢、ウイリアムズ勢と共にここで予選を終えることとなった。

 15分間のQ2は静かな出だしに。コース上には誰も走っていない状況が続いたが、メルセデス勢からコースへ。それに続けて各車がガレージを飛び出していった。

 レッドブル勢とフェラーリ勢が計測1回目にユーズドタイヤを履いたこともあり、まずタイム計測を開始したハミルトンが1分18秒552を記録しトップタイム。チームメイトのラッセルが2番手で続き、”元メルセデス”のボッタスがここでも3番手に並んだ。

 各車がピットへ戻る中、計測1回目で角田の下12番手に沈んでいたペレスが新品タイヤに履き替えて、コース上でひとり計測を開始。スタンドからペレスの愛称である”チェコ”コールが叫ばれる中、タイムを上げて3番手に浮上。そのアタックが終わる頃には、各車がコース上でウォームアップを開始し、続いて計測ラップに入っていった。

 Q2は結果としてトップのハミルトンから15番手までが1.2秒差という大接戦に。トップ3チームに加えて、ボッタスやランド・ノリス(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がQ3に生き残る中、11番手ダニエル・リカルド(マクラーレン)はアロンソに0.053秒及ばずここで敗退となった。

 12番手に周冠宇(アルファロメオ)、角田はトラックポジションの影響もあり13番手。角田のチームメイトであるピエール・ガスリーは14番手、ケビン・マグヌッセンが15番手となった。なおマグヌッセンには、決勝グリッドでICE(内燃エンジン)交換により5グリッド降格のペナルティが科されることとなっている。

 12分間のQ3が開始されると、ペレスからコースイン。トップ3チームは最初から新品タイヤを投入し、オコンとノリスがユーズドタイヤで、1アタックに賭けたアロンソ以外の9台が序盤にタイム計測を行なった。

 ペレスが1分18秒153でトップに立つも、それをフェルスタッペンが1分17秒947で上回る。ラッセルはレッドブル勢の間に割って入る2番手上げた一方、ハミルトンは4番手タイムを記録したものの、ターン3でのトラックリミット違反によりタイム抹消と相成った。

 残り4分というところから最後のタイムアタックを開始されると、ペレスからタイム計測を開始。母国の大歓声を受けて走ったペレスだったが、セクター2でのロスが響き自己ベストを更新できず。続いてアタックしたフェルスタッペンはセクター1、セクター2で全体ベストを記録し自身のトップタイムを更新する1分17秒775で他を圧倒……自身19回目のポールポジションを獲得した。

 ラッセルは最終スタジアムセクションでのミスが祟り、フェルスタッペンには届かず2番手。チームメイトには勝ったものの、ポールを掴みかけたことから、アタック後に悔しさをあらわにした。

 母国で初のポールを目指したペレスは4番手。フェラーリ勢はレッドブルとメルセデスのポール争いに加われず、カルロス・サインツJr.が5番手。ルクレールはボッタスにも先行され7番手となった。 8番手にはノリス、9番手にはアロンソ、10番手にオコンというトップ10だった。

 決勝レースは日本時間10月31日(日)の午前5時から開始される。レッドブルとメルセデス、フェラーリの接近戦が予想される中で勝利を掴み取るのは誰か? 目が離せない。