アルピーヌF1のオットマー・サフナウアー代表はF1アメリカGPでフェルナンド・アロンソに科せられたペナルティが撤回されたことについて、”正義の勝利だ”と語っている。

 アメリカGPで7番手フィニッシュを果たしたアロンソは、レース中の接触でマシンにダメージを負っていたまま走行していた件についてハースから抗議を受け、レース後に30秒のタイムペナルティが決定。15位に降格していた。

 しかしアルピーヌはハースによる抗議が締め切り時刻を過ぎた後に行なわれたことを問題視し、ペナルティは無効だと異議申し立てを行なっていた。

 そしてメキシコシティーGPを前に行なわれたヒアリングの結果、アルピーヌ側の主張が認められ、アロンソへのペナルティは取り消しに。アメリカGPの7位が復活することになった。

 異議が認められアルピーヌにとっては成功と言える結果になったが、サフナウアー代表も「正しい決定が下された」と、FIAを評価した。

「我々はF1に相応しい結果を得られたと思う。本当にね」

 サフナウアー代表はmotorsport.comにそう語った。

「私はこのチームの人間だし、彼が7位になるのを望んでいるから、自然とバイアスはかかっていたとしても、”正義が勝利した”と思う」

「ただ、抗議が時間外に行なわれたというのは、決して起こるべきことではなかった。それが我々の主張するところだったんだ。FIAはそれを認識し、正しい決定を下したと思う」

 またサフナウアー代表はプロセスにはいくつかグレーゾーンが存在しているということにも同意している。

 なおFIAは損傷のあるマシンに対してピットインと修理を指示するブラック&オレンジフラッグ(通称オレンジボール)の使用について、再検討を開始したことも明らかとなっている。

「間違いなく例外や変則が存在している。だが最終的には、時間を使ってルールがどう適用されているかを調べ、そして正しい決定が下されたと思う」

「FIAの判断がより一貫性のあるものとなるよう、よりしっかりと定義されるべきだとは思う。我々にとっても、実際そうではなかったのだから」

「比較としてはフロントウイングのエンドプレートの話のほうが近いと思う。セルジオ(ペレス/レッドブル)は今回エンドプレートが外れていたが、オレンジボールは振られなかった。これは以前ハースの身に起きたことだったと思う」

「だからここには矛盾があるということだ。しかし我々がすべきことは、そこから学び、将来はより一貫性を備え、皆がどう予測すればいいか分かっているようになることだ」

 一方でサフナウアー代表としては、アロンソのようにミラーが損傷、もしくは脱落しているマシンに対してオレンジボールを出す必要はないと考えているようだ。

「我々が定義しなければならないことは多い。私もフォーミュラで55レースを戦って、そこではミラーがなかったり、ミラーひとつだったりしたこともあった。そして、その状態はそれほど危険だとは思っていない」

「多くの場合、後方のドライバーが追い抜けないようにマシンを動かすためなどにミラーを使用するものだが、ミラーひとつしかなければ、より慎重になるだろう!」

「だからミラーがひとつでも必ずしもより危険になるわけではない。そしてここでポイントとなるのは、危険とは何なのかを定義しなければならないということだ」