マクラーレンのランド・ノリスは、F1第20戦メキシコシティGPで9位入賞。しかし本人としては、アルファタウリの角田裕毅のタイヤ戦略に反応しなければ上位入賞もあり得たとして、その判断を悔やんでいる。

 8番手からミディアムタイヤでスタートしたノリスは、コンストラクターズランキング4位をマクラーレンと争うアルピーヌコンビに1周目から抜かれ、10番手に後退。13番手からソフトタイヤで順位を上げてきた角田が背後に迫った。

 ノリスは角田に抜かれこそしなかったものの振り切れず、29周目に角田がミディアムタイヤへと交換すると、その2周後にノリスはアンダーカットを阻止すべくピットへ戻り、ハードタイヤを投入した。しかしノリスはハードタイヤでのペースが上がらず、ミディアム→ソフトと異なるタイヤ戦略を採ったチームメイトのダニエル・リカルドに先行を許すこととなった。

 リカルドは角田との接触により10秒ペナルティが科されたものの、ソフトタイヤで26周をハイペースで飛ばし7位フィニッシュ。8位のエステバン・オコン(アルピーヌ)に12秒差を築いていたことでポジションを守った一方で、ノリスはリカルドから約16.5秒後方の9位チェッカーとなった。

「序盤にふたつも順位を落とした。知っての通りアルピーヌの2台……彼らはメインターゲットだった」

 ノリスはmotorsport.comの取材にそう答えている。

「スタートで1台、そして最初のコーナー辺りでもう1台。これはただの不運という時もあるし、最低という訳じゃない。そういうものなんだ」

「その後は比較的良い仕事ができたと思う」

 ただノリスは、望み通りの戦略を採ることができなかったと明かした。

「僕らはユウキをかなり早い段階でカバーしてしまったから、ハードタイヤを履かざるを得なかった。本当はやりたい戦略じゃなかったんだ」

「だから、そうしたのはちょっとしたミスだったのかもしれない。でもダニエルが僕のやりたかったことをやってくれた。ステイアウトしてソフトタイヤに切り替える戦略だ。そうなったら、レース時間で言えば30〜40秒は速かっただろうね」

「今回はできる限りのベストは尽くせたと思う。残り数周でボッタス(バルテリ・ボッタス/アルファロメオ)を抜くこともできたし、この1点はいつも助けになる」

 ハードタイヤでのグリップ低下についてはノリスは次のように説明している。

「それが僕らが改善しないといけないところなんだ。ハードタイヤで走るのは間違いだった。使わなくても良いんだけど、僕らは選んだ。仕方なかったんだ」

 今季は残り2戦。ブラジル・サンパウロGPを前にコンストラクターズランキング4位争いはアルピーヌがわずか7ポイント差で先行している状況であり、ノリスは危機感を示している。

「ポイント差を縮められていることは嬉しく思う」

 そうノリスは語る。

「でも僕らは一生懸命やっているし、僕らが(4位を)掴むに相応しいと感じている。ただそれは、次の2レースで彼らを打ち負かすには、まだ本当にハードに働く必要があるということだ」

「正直に言うと、僕らがどうなるか分からない。マシンバランスとか僕らが苦戦してきた部分が求められるブラジルは僕らに全く合わないだろうね」

「ここ数戦ではマシンに十分な速さがないけど、今回のように戦略や信頼性の面で良い仕事ができていると思う。だからまずはチェッカーフラッグを受けに行こうと思う」