リカルド・トルモ・サーキットで開催中のMotoGPバレンシアGP。今シーズン最終戦のFP3が行なわれると、ドゥカティのジャック・ミラーがトップタイムを記録した。

 現王者ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)とフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)の今季のタイトル争いはこの最終戦でついに決着となるが、初日はクアルタラロが8番手、バニャイヤが9番手という結果になった。

 逆転のためには優勝するしかないクアルタラロは、当然予選でも上位グリッドを狙いたいところ。そのため予選組分けに直結するこのFP3での走りで上位に入ることが必要となってくる。

 FP3は気温17℃、路面温度は36℃のコンディション。初日よりは若干気温が低くなっている。

 セッションが開始されると、すぐにマルコ・ベッツェッキ(VR46)がターン7で転倒し、グラベルを転がったマシンが炎上してしまうアクシデントが発生。短いあいだながらも、セッションは赤旗中断となった。また、ベッツェッキはセッション終盤に2回目の転倒も喫してしまっている。

 なおFP3はその後、転倒祭りといった様相を呈し、ラウル・フェルナンデス(テック3)、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ)、ブラッド・ビンダー(KTM)らがグラベルに転がった。

 また4戦ぶりの復帰となった中上貴晶(LCRホンダ)もセッション終盤にターン4で転倒してしまった。なお負傷の影響の残る右手はなんとか守ることができていた。そして中上の後にはマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)もターン4で転倒。これで4分の1のライダーが転倒したことになる。

 ラスト15分でアタックを始めたジャック・ミラー(ドゥカティ)は1分30秒095をマーク。初日の総合トップタイムを塗り替えるもので、この後のアタック合戦の激しさを予感させた。

 クアルタラロもアタックに入ると、1分30秒692をマーク。そこから連続アタックで1分30秒319までタイムを更新し、2番手まで浮上している。一方でライバルのバニャイヤは終盤6分の段階では初日の自己ベストを更新できていない状況が続いた。

 残り5分を切るとアタックをかけて続々と区間最速タイムを刻みながらコースを走るライダー達だったが、その中でも特に速さを見せたのはミラーで、1分29秒021を記録して暫定トップの座を固めた。

 クアルタラロやブラッド・ビンダーらも一時はトップタイムを更新するペースを見せたが、結局ミラーを超えることはできず。最終的にFP3トップタイムはミラーとなった。2番手はヨハン・ザルコ(プラマック)、3番手はブラッド・ビンダーだ。

 予選組分けでQ2へ直接進出となるFP3までの総合タイム順トップ10は、ミラー、ザルコ、ブラッド・ビンダー、ルカ・マリーニ(Vr46)、クアルタラロ、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、ホルヘ・マルティン(プラマック)、バニャイヤ、ジョアン・ミル(スズキ)が並んだ。

 なお復帰戦の中上はトップから約1.2秒差の総合20番手タイムで、予選はQ1スタートだ。