リカルド・トルモ・サーキットでMotoGP最終戦バレンシアGPの予選が行なわれた。今シーズン最後のレースでのポールポジションを獲得したのはプラマックのホルヘ・マルティンだった。

 フリー走行の総合タイムによる予選組分けでは、タイトルを争っているファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)とフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は共にQ2へ直接進出を決定。復帰戦の中上貴晶(LCRホンダ)はQ1スタートだ。

 サーキット上空は晴れ渡り、気温は24℃まで上昇。路面温度31℃というコンディションで予選が始まった。

 Q1最初の計測ではマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)が1分30秒395をマークして暫定トップタイムに。エネア・バスティアニーニ(グレシーニ)や、今回が撤退するスズキでのラストレースとなるアレックス・リンスが続いた。

 次周にはビニャーレスが更に自己ベストを更新し、1分30秒307を記録。ただリンスがさらにそれを上回るペースで帰ってくると、1分30秒230で暫定トップタイムを塗り替えた。

 Q1後半のアタックが始まると、ビニャーレスがまず自己ベスト1分30秒090を記録し、暫定トップタイムを更新。リンス、バスティアニーニも自己ベストを更新してくるが、わずかに及ばない。

 セッション終了も近い中、ミゲル・オリベイラ(KTM)が暫定トップタイム更新を狙えるペースを見せたが、終盤でタイムが伸びず4番手どまり。それ以上タイム更新を狙えるライダーはおらず、ビニャーレスとリンスのふたりがQ2へ進出となった。

 なお3番手タイムとなったバスティアニーニは、最後のアタックに向かっている際に転倒。2番手のリンスとはわずか0.067秒差でQ2進出を逃した。また中上は11番手タイムで予選を終えた。

 予選Q2ではバニャイヤが先にコースインし、クアルタラロは集団よりも少し遅れてコースに入った。

 Q2は計測1周目からいきなり1分29秒台のタイムが記録された。直近2戦連続でポールポジションを獲得したホルヘ・マルティン(プラマック)が1分29秒621で暫定トップとなったのだ。

 ジャック・ミラー(ドゥカティ)、リンスのふたりも1分29秒台のタイムを記録し、それに続いた。クアルタラロは4番手タイムとまずまずの上位に位置した一方で、バニャイヤは最初に1分30秒766をマークしただけで、早めにピットイン。後半のアタックに賭ける展開だ。

 暫定トップに立つマルティンは、Q2後半最初のアタックでも再び自己ベスト更新ペースを発揮。ただ終盤が伸びず自己ベスト更新は出来なかった。

 バニャイヤもアタックに入ると、1分30秒049をマーク。クアルタラロを超えてきたかと思われたが、直後のアタックでクアルタラロが1分30秒027を記録したため、バニャイヤは彼の後ろにとどまった。

 クアルタラロは連続アタックでさらに速い1分29秒900をマーク。4番手に食い込んで見せた。この時バニャイヤは既にアタックをやめている状況だった。なお最後にもう1周アタックに向かったクアルタラロだが、コースオフしてしまい最後のアタックは中断された。

 そしてQ2後半でトップタイムを更新するライダーは現れず、最終的にマルティンが3戦連続のポールポジションを獲得した。2番手に食い込んだのは、終盤にアタックを決めたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)。終盤に転倒があったものの、ミラーが3番手となった。そしてタイトルを争うクアルタラロは2列目4番手、バニャイヤは3列目8番手という結果になった。

 バニャイヤは初タイトル獲得のためには、わずか2ポイントを獲得すればいいという圧倒的優位な状況にあるが、中団からのスタートとなるためトラブルに巻き込まれることを避けることも重要になってくるだろう。