【MotoGP】小椋藍、日本人13年ぶり王者目指しラストレースへ「2列目は予想していなかったので嬉しい。全力を尽くします」
最終戦を前にタイトル争いはアウグスト・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)がランキング首位で、小椋を9.5ポイントリード。小椋の逆転王座獲得は簡単な状況ではない。
初日は11番手タイムとフェルナンデスに遅れをとっていた小椋だが、FP3では大きくタイムを更新。予選はふたりともQ2に直接進出となった。
予選ではフェルナンデスがフロントロウ争いに食い込むタイムを刻む一方で、一時は10番手付近まで押し下げられた小椋。しかしラストアタックをまとめあげると週末の自己ベストタイムを記録して5番手。3番手フェルナンデスの後塵を拝する結果となったが、スターティンググリッドで大差をつけられることは避けられた。
「このコースでセカンドロウに並べるとは予想していなかったので、嬉しいです」と、小椋はチームのプレスリリースにコメントを寄せている。
「初日から一歩前進することができました。ラップタイムとグリッドポジションの面で、素晴らしい仕事ができたと思います」
「バレンシアでセカンドロウという位置は、僕らにとってはパーフェクトなものです。フロントロウのライバル達は速いですし、彼らと走るのは簡単なことではないです」
「そうするためには、僕はもう一歩前進する必要があります。全力を尽くしますし、他のレースよりももっと頑張るかもしれませんが、クレイジーなことをするつもりはありません」
一方で母国戦でもあるバレンシアGPで初日から好調なフェルナンデス。彼は目標どおりフロントロウを確保したことで、決勝に向けても自信を持てているようだ。
「目標はフロントロウを獲得することだったんだけど、それを達成することができた」
フェルナンデスはそうコメントしている。
「かなり強さがあると感じられているし、明日に向けて良いペースを発揮できるように取り組んでいる」
「自信があるし、強さもあると思う。状況をコントロールできると思っているし、優勝争いができると思うよ」
「先頭集団のライダーから離されないことが重要になるだろうけど、やれると思う」