リカルド・トルモ・サーキットでMotoGP最終戦バレンシアGPが行なわれた。Moto2クラス決勝ではペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Ajo)が勝利した。またチャンピオンに輝いたのは、アコスタのチームメイトであるアウグスト・フェルナンデスだった。

 アウグスト・フェルナンデスと小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)によるタイトル争いが最終戦までもつれ込んだMoto2クラス。最終戦の予選ではフェルナンデスが3番手、小椋が5番手からのスタートとなった。

 晴天のもと、全25周のレースが始まると、小椋はスタートでフェルナンデスを追い抜いて4番手に浮上。そして先頭を争っていたアロンソ・ロペス(Beta Tools Speed Up)とペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Ajo)のふたりに接触が発生したこともあり、小椋は2周目には2番手へ浮上した。

 レースはトニー・アルボリーノ(Elf Marc VDS Racing Team)が先導する形に入れ替わり、小椋、ロペス、アコスタ、フェルナンデスらがトップ集団を形成した。

 新人王を争うアコスタに接触上等のバトルを仕掛けるロペスだったが、彼は4周目にターン11で転倒。ここでレースを終えた。

 先頭を走るアルボリーノはリードを広げていくことはできず、逆に小椋やアコスタが接近。先頭集団はこの3人による争いとなった。

 しばらく小椋とアコスタが競り合うシーンが続いていたが、8周目ターン8へのブレーキングで小椋は挙動を乱し、転倒を喫してしまう。彼はレースに復帰できなかったため、この時点でフェルナンデスの2022年チャンピオンが決定した。

 争っていた小椋が脱落したことで前が開けたアコスタは、アルボリーノを素早くオーバーテイク。トップに再浮上した。

 アルボリーノはさらにフェルナンデスにも追い抜きを許してしまい、3番手まで後退。Red Bull KTM Ajoのふたりが逃げていく展開となり、アルボリーノは優勝争いから脱落してしまった。

 先頭のアコスタに対してフェルナンデスは0.5〜7秒ほどの差で追随する状態が継続し、レースは終盤に入った。

 そしてアコスタが最終ラップを危なげなく走りきり、チームメイトを従えてトップチェッカー。今シーズンラストレースを勝利で終え、Moto2クラスのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

 2位はフェルナンデス。小椋が転倒し、首位を走るのがチームメイトということもあって無理に優勝を狙うこと無くしっかりと走りきったフェルナンデスは、ド派手な金色のツナギに着替え、Moto2チャンピオン決定を表彰台で祝った。3位はアルボリーノだ。

 なおMoto2チャンピオンとなったフェルナンデスは2023年にGASGAS Factory Racing Team(現テック3)からMotoGPクラスに参戦。ポル・エスパルガロとチームを組んで最高峰クラスでの戦いに身を投じる予定だ。

 敗れた小椋は今季ランキング2位でシーズンを終了。2023年もMoto2クラスへ継続参戦する。今回優勝しMoto2のルーキーシーズンながらランキング5位を獲得したアコスタなどと、チャンピオンを争うことになるだろう。