スズキの大型二輪車である「GSX1100S KATANA」と「GSX750S」の2車種が、特定非営利活動法人日本自動車殿堂による『歴史遺産車』に選定された。

 日本自動車殿堂(JAHFA)は『日本における自動車産業・学術・文化などの発展に寄与し、豊かな自動車社会の構築に貢献した人々の偉業を讃え、殿堂入りとして顕彰し、永く後世に伝承してゆくこと』を主な活動としている特定非営利活動法人だ。

 これまでにも二輪車からは、”スーパーカブ”や”ホンダ ドリーム CB750 FOUR”、”ヤマハスポーツSR400”、”カワサキ Z1/Z2”などが歴史遺産車に選定されてきた。

 そして2022年に新たに選定されたのがスズキの「GSX1100S KATANA」と「GSX750S」の2車種だ。

 バイクファンには伝説的デザインの名車として馴染の“KATANA”。1980年のドイツ・ケルンショーでプロトタイプが発表されるやいなや、その日本刀をモチーフとしたデザインや性能が大きな反響を呼び、翌1981年から欧州で「GSX1100S KATANA」として販売が開始。大好評モデルとなり、2001年まで販売された。

 そして日本国内では当時の自主規制もあり同モデルを販売できなかったことから、排気量を抑え、ステアリング形状もバーハンドルに変更を施した上で販売されたのが「GSX750S」だ。

 今回の選定にあたりJAHFAは「『日本刀』をイメージしてデザインされたスズキGSX1100S KATANA/GSX750Sは、欧州市場をはじめ日本でも高く評価され、スズキブランドの確立とシェアの拡大に貢献し、世界の二輪車市場で新しいジャンルを切り拓いた歴史的名車である」と評価している。

 なおGSX1100S KATANAの終売後もファンからの声援は厚く、2019年にはそれに応えるように新型KATANAを復活・販売を開始している。

 2車種の歴史遺産車への選定を受け、スズキの鈴木俊宏社長は次のようにコメントした。

「世界中の”KATANA”ファンのおかげで、スズキの二輪車として初めて”GSX1100S KATANA”、”GSX750S”が”歴史遺産車”に選ばれたこと、大変嬉しく思います」

「2019年に新世代へと進化した”KATANA”の開発コンセプトは”Forging a New Street Legend(新たなるストリートバイクの伝説を鍛造する)”ですが、これは”GSX1100S KATANA”、”GSX750S”を原点とし、刀鍛冶が鋼を叩いて鍛え上げ、丹念に強靭な刀を作り上げるように”KATANA”を鍛錬して作り上げたことを表現しています。原点から脈々と受け継がれるその思いと共に、これからも”KATANA”を応援していただければ幸いです」