8度のF1ウィナーで、今季はマクラーレンのドライバーとしてF1を戦っているダニエル・リカルド。8月にマクラーレンからの放出が発表されて以降、来季のF1シート獲得を目指していたが、日本GPの際には2023年のシートがないことを明かしていた。

 しかしリカルドは他シリーズへの転向ではなく、F1に留まる意思を示しており、レッドブルやメルセデスのリザーブドライバーになる可能性があると言われてきた。

 中でも有力なのはメルセデス入りする可能性だ。現在リザーブドライバーを務めるニック・デ・フリーズは、来季はアルファタウリからF1フル参戦することとなり、角田裕毅とコンビを組むことが決まった。もうひとりのリザーブドライバーであるストフェル・バンドーンも、FIA F2現王者のフェリペ・ドルゴビッチと共にアストンマーチンのリザーブドライバーとなることが発表されている。つまりメルセデスは、来季に向けて新たなリザーブドライバーを迎え入れる必要があるという状況だ。

 リカルドをリザーブドライバーとして迎え入れるという憶測について訊かれたメルセデスのトト・ウルフ代表は、リカルドが「レッドブルも含め、いくつかのチームとそのポジションについて話していると思う」と明かし、次のように語っていた。

「リカルドは素晴らしいキャラクターだし、我々としてはとても彼を気に入っている」

「しかし、まだ誰がリザーブや第3ドライバーになるかを決める段階ではないよ」

 またウルフは、リカルドの性格とF1での経験値ならば、どのチームにとっても「かなり有利」に作用すると考えるものの、「まだ我々は決めた訳ではないから、ウワサを出したくない」とも語っている。

 メルセデスのレギュラードライバー枠では、ルイス・ハミルトンの現契約が2023年に満了を迎えるものの、それ以降もチームに留まる予定であることが先月明かされており、新進気鋭のジョージ・ラッセルと共にしばらくは2席とも空きそうにない。

 しかしリカルドは、F1での自分の将来が「他の人の行動によって決まる」とは考えておらず、「誰かが何かしたことで自分の道が開けるとは思わない」と、自らシートを掴みにいく意思を示している。

「このスポーツと少し距離を置いて、必要な時間をかけたいと思う。言ってみれば、自分自身を作り直すんだ」

 そうリカルドは言う。

「でも、もし2024年に意味のあるモノが待っているのなら、リベンジの気持ちと共に戻ってきて、楽しみたい。できれば上位でレースできると良いね」