【MotoGPコラム】日本人チャンピオンの“夢”、2023年こそ! 21歳の<好漢>小椋藍、転倒敗戦も「必ず報われるはず」と青山監督
そこで、決勝レースを翌日に控えた土曜の午後に、MotoGPクラスのフロントロウを獲得したホルヘ・マルティン、マルク・マルケス、ジャック・ミラーの3名に事前予想を訊ねてみた。もしチップをベットするなら、どちらの選手に張る? そう訊ねると、3名はそれぞれ以下のように回答した。
「張るならアウグストだね。9.5ポイントは大きな差ではないし、小椋はいつも週末の走行が進めばどんどん速くなっていく選手だから、明日の決勝はふたりの直接対決になれば面白いだろう。でも、その場合でもアウグストは小椋の直後で終えればタイトルを獲得できるのだから、僕ならアウグストにチップを乗せるよ」(マルティン)
「ホルヘの言うとおりで、小椋はセパンの最終ラップでミスをして大きな代償を払うことになった。MotoGPのタイトル争いよりもMoto2のほうが可能性はオープンだけど、でも、難しいだろうね。今週もアウグストはいいペースで走っているようだから、僕はアウグストに張る」(マルケス)
「まあそういうことだね。ふたりが言うとおり、無難な賭けならアウグストだろう。でも、レースでは何が起こっても不思議じゃないよ」(ミラー)
一方で、日本人選手の中上貴晶は、自分なら全額小椋に積む、と笑顔で述べた。
「日本人だからもちろん藍に張りますよ。いつもセッションごとにどんどん速くなっていくタイプの選手だし、決勝レースでも高水準の安定した走りを見せているから、僕は藍にベットします」