角田裕毅、サンパウロGP予選の波乱を生かせずQ1敗退「グリップが足りなかった……実に残念です」
大波乱の結末となったF1サンパウロGP。ハースのケビン・マグヌッセンが、自身としても、そしてチームとしても初のポールポジションを獲得したが、角田はこの戦いには加わることができなかった。
角田は予選Q1でインターミディエイトタイヤでアタックした後、一度ピットに戻り、2セット目のインターミディエイトタイヤに履き替えてコースに復帰した。しかしこの選択が裏目に出た。チームメイトのピエール・ガスリーは、角田とほぼ同じタイミングでピットに戻ったが、コースに復帰した時にはドライタイヤに履き替えていた。これが功を奏したわけだ。
「今日は明らかにがっかりしています」
角田はチームのプレスリリースにそう語った。
「FP1から全般的にグリップが不足していました。予選に向かうまでに、解決策を見つけることができませんでした」
「Q1では、ドライタイヤで2周アタックすることができました。良いラップをすることを目指したんです。でも残念ながら、グリップが不足していたせいでペースもありませんでした」
チーフ・レースエンジニアのジョナサン・エドルズは、2日目以降も雨になる可能性があり、それがチームの後押しになることを期待していると語った。
「予選前のプラクティスは1回だけだったので忙しかったし、セットアップの作業に集中した。ピエールのクルマはうまくバランスを取ることができたが、ユウキはずっとバランスに苦しんでいたから、予選前にも彼のマシンにいくつかの変更を加えたんだ」
そうエドルズは語る。
「タイヤに関しては良い選択をしたが、ユウキはまだグリップ不足に苦しんでおり、Q1でノックアウトされてしまった」
「明日のスプリントとレースで順位を上げるために、タイヤについてもっと学ぶことに集中しなければいけない。明日はまだ雨の可能性があるようだ。それは我々に有利に働いてくれるかもしれない。明日と日曜日の両方で、前進できることを願っている」