F1第21戦サンパウロGPの予選Q3でシャルル・ルクレールは、フェラーリのタイヤ選択ミスによりノータイムとなったことを受けて「チームと話し合いたい」とセッション後に語った。

 予選はセッション前にサーキットを濡らした雨により、ダンプコンディションから乾いていくという状況の中でスタート。ただ、迎えたQ3ではサーキットのそばまで雨雲が迫り、ほとんどのドライバーは雨が降る前にタイムを出そうとスリックのソフトタイヤを投入してコースインしていった。

 一方で、フェラーリはすぐに雨が降り出すと判断し、ルクレールはインターミディエイトタイヤ投入を受け入れた。ただ、各車がソフトタイヤでタイム計測を行なう中で、ルクレールが望んだ雨は降らず……ピットでソフトタイヤに切り替えることとなった。

 しかし、その直後にジョージ・ラッセル(メルセデス)がコースオフを喫し、赤旗が提示。中断中に雨が振り始め、ドライ路面で計測したタイムを上回ることができない路面コンディションとなったことで、ルクレールはタイム計測ができず、予選10番手となった。

 幸いサンパウロGPはスプリント形式でのグランプリ開催。日曜日の決勝レースに先立ち、土曜日のスプリントでの挽回も可能だが、「ビューティフルだね。本当にビューティフルだ」とチームの判断に無線で皮肉を述べた。

 予選後の取材に応じたルクレールは、「インターミディエイトで(コースに)入るという決定を受け入れて、後は降らない雨を待っていた」とセッションを振り返り、タイヤ選択についてチームと話し合いたいと語った。

「僕らは雨を予想していたけど、降らなかった。チームと話し合って、このようなコンディションでどこを改善できるのかを理解しようと思う。でも本当に残念だ。ペースはあったのにね」

 その予選ではドライコンディション下で一周をまとめ上げたケビン・マグヌッセン(ハースF1)が、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を0.2秒上回り、F1キャリア初のポールポジションを獲得した。

 ルクレールのチームメイトであるカルロス・サインツJr.は、6基目のエンジン(ICE)投入により5グリッド降格となっているものの、マグヌッセン初め大多数のドライバーと同じくソフトタイヤを投入する戦略を獲り5番手を獲得した。

 そうした状況からも上位を狙うチャンスはあったかと訊かれると、次のように答えた。

「チャンスはあった。でもまだクルマはペースがあるし、今はそれを活かしていくしかない」

「残りの週末は当然、全て良い方向に持っていく必要がある」

 なお、タイヤ選択についてフェラーリのレースディレクターであるローラン・メキーズは、「黄金律では、路面がドライならドライタイヤで行くべきなんだが、もうすぐ大雨が降るという予報があった。そのため、最終的に我々は2台の戦略を分けた」と説明している。