アルピーヌ、マクラーレン移籍予定のピアストリと離脱問題で合意へ。既にマクラーレンMCL35Mでテストも実施
アルピーヌでリザーブドライバーを務めるピアストリは、フェルナンド・アロンソのチーム離脱決定後に、後任として昇格が発表された。しかしピアストリはそれを否定し、マクラーレンとの契約を発表。最終的にこの問題は契約認定委員会に持ち込まれたが、最終的にピアストリとの有効な契約はマクラーレン側が持っていると認定されたため、アルピーヌとしては長く育成してきたドライバーを失うこととなった。
ただマクラーレンとの契約が認められた後も、アルピーヌはピアストリの現行契約があることから、早期にマクラーレンへ加入することは難しいと見られていた。
しかし、その状況にも変化が訪れた。最近になりピアストリがポール・リカール・サーキットでマクラーレンMCL35Mを2日間にわたってテストしたことが明らかになったのだ。
マクラーレン側はテストの詳細については明らかにしていないが、実施されたことは認めていた。
そしてアルピーヌ側もピアストリの件に関しては合意に達しており、ピアストリがシーズン終了後のアブダビテストにマクラーレンから参加できることを認めた。
アルピーヌのオットマー・サフナウアー代表は、motorsport.comに対して次のようにコメントした。
「どのように別離するのかについて交渉が行なわれ、合意に達した」
「我々は境界を定めたんだ。ひとたび今シーズンが終了すれば、彼は自由だし、やりたいことをやれる」
なおポール・リカールでのテストに関しても、サフナウアー代表は「全てはその(合意)一部だった」と語っている。
こうした合意の結果、ピアストリは最終戦アブダビGP終了後のアブダビテストで、初めて現行マシンのMCL36のステアリングを握り、マクラーレンから公の場所に立つことになる予定だ。
なおアブダビGPのFP1でマクラーレンからピアストリが出走することはないと見られており、パトリシオ・オワードが参加すると見られている。
また、サフナウアー代表とマクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表は、サンパウロGPの2日目に記者会見に出席するため、ピアストリに関する詳細をコメントするものとみられる。