アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、F1サンパウロGPを17番グリッドからスタートしながら5位でフィニッシュ。3ストップ作戦を成功させ、なんと12ポジションアップという離業を演じた。

 これについてアロンソは、ベストレースというわけではないものの、楽しむことができたと語った。

 アロンソは土曜日に行われたスプリントで、チームメイトのエステバン・オコンと2度にわたって接触。フロントウイングを脱落させて後方に下がっただけでなく、接触の責任を問われたこともあって17番手……決勝もその17番グリッドからスタートすることになった。予選では7番手と好パフォーマンスを発揮していただけに、手痛いスプリントの結果だった。

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 ただ決勝では3ストップ戦略を選択。レース中バトルを極力避け、本来のレースペースを発揮することに成功し、さらにはレース終盤のセーフティカーに助けられたこともあり、好結果を手にした。

「間違いなく、僕らにとってはとても良いレースだった」

 アロンソはレース後にそう語った。

「僕らは3ストップ戦略を選択した。そのため、ほとんどのマシンと(ピットストップの)タイミングがズレていた。そして最後のセーフティカーが、僕のレースを少しシャッフルしてくれた。僕は新しいタイヤを履いていたからね」

「そして最後には楽しむことができた。チェコ(編注:レッドブルのセルジオ・ペレスの愛称)を抜いたり、シャルル(ルクレール/フェラーリ)と戦うことができた」

「僕の意見では、最高のレースはメキシコだったと思う。レースには完走できなかった。それはわかっているけど、レースという面では、メキシコの方が満足感があったよ」

 12ポジションも上げたレースペースについては、驚くべきことでもなかったとアロンソは言う。

「昨日もペースはとても良かったと思う、正直なところ、予選でも良かった。予選Q3で雨が降ってきたから、自信を持って走れなかっただけだ」

「でも、パフォーマンスについては今週末ずっと良かったよ」

 土曜日のスプリントでは、前述のようにアロンソはオコンと同士討ちを演じた。この最悪の状態をリカバリーできて満足かと尋ねられると、アロンソは次のように語った。

「昨日は確かに最悪だった、僕らは両方ともミスを犯した。ストレートの一件に関してもそうだ」

 そうアロンソは語った。

「でもあのペナルティはとても厳しかったと思う。ポルティマオで、キミ(ライコネン)と(アントニオ)ジョビナッツィが、(アルファロメオ同士で)同じ事故を起こしたことがあったと思うけど、何も起きなかったからね」

「でもOK、僕はペナルティを受ける。その責任は負うよ。そしてレースは日曜日だ。そのレースでは、今日見た通り何でも起きる」

「この2年で、1回のミスがあったと思う。それが昨日だ、僕らには多くの非難があった。僕らはそれを受け入れる。でも今日見ていただいたように、マシンを乗る度にアルピーヌを助けようとしている」

 アロンソはスプリントで接触した後、早くこのチームに別れを告げ、来季加入することが決まっているアストンマーチンのマシンでテストを行ないたいと語るなど、チームとの関係が冷え込んでいる状況が伺えた。しかしチームメイトのオコンとの関係は問題ないと、アロンソは語る。

「この2年はとてもクリーンだった。何度か1周目にバトルをしたけど、僕らは予選の順位が近いから、スタート位置も近いので当然だ」

「さっきも言ったように、この2年で接触したのは昨日(サンパウロGPのスプリント)の1回のみだ」

「人々は、それについては大きなことだと言っている。しかし僕らは2年で1回接触しただけだ。今日は既に、昨日のことは全て解決している。残りは、チームのためにやろうとしている」

 今回アルピーヌが14ポイントを獲得、マクラーレンがスプリントでの2ポイントのみの獲得に留まったことで、ランキング4番手アルピーヌと5番手マクラーレンのポイント差は19に広がった。

 ランキング4位を死守したいアルピーヌにとっては非常に良い形で最終戦に挑むことができるが、とにかく信頼性を確保できるかが問題だと、アロンソは語る。

「マクラーレンが2台揃ってリタイアして、アルピーヌが今日多くのポイントを手にした」

 アロンソはそう語った。

「アブダビには間違いなく、リラックスして臨めるよ。僕らの主な関心ごとは、常に信頼性だと思う。それが、僕らの最大の弱点だった」

「マクラーレンとの差が5〜6ポイントしかなければ、僕らがレースを完走できなければ、何かが起きてしまう可能性がある。今はもう少しマージンがあるけど、もちろんアブダビでポイントを手にしたいと思う」