F1サンパウロGPで行なわれたスプリントレースは、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)をオーバーテイクするなど、これまで6回開催されてきた中で最もエキサイティングなスプリントになったと言ってもいいだろう。

 F1はこのスプリントの開催数をさらに拡大する方針であり、開催地はまだ確定していないものの、来季は年6回開催される予定となっている。

 一方でスプリントを決勝レースのグリッドに影響しない、独立したレースに変更する可能性も検討されているようだ。

 11月18日(金)に行なわれるF1委員会ではこれらと共に、FP2の重要性を高めるパルクフェルメ規定の変更も議論されることになっている。しかしながら、F1のマネージング・ディレクターであるロス・ブラウンは、オリジナルのフォーマットから大幅に変更することに慎重な姿勢を保っている。

「レースはとても良かったよ」と、サンパウロGPのスプリントについてMotorsport.comが質問したところ、彼はそう答えた。

「このコースも助けになっていると思う。それは来季に向けて、適切なレースを選択する重要性を示している」

「来年に向けて、フォーマットの進化を検討しているところだ。しかし、我々はすでに素晴らしい土台を持っている。だから、変更することについては非常に慎重だ。そしてもちろん、劇的に異なるフォーマットに移行すべきではないだろう」

「素晴らしいレースだった。観客に素晴らしいエンターテインメントを提供してくれた。予選は特別だったが、今日ほどではない。私は本当に楽しんだ」

 どのようなフォーマット変更が検討されているかという質問に対しては、ブラウンは次のように答えている。

「今のところ、憶測で語るようなことではないんだ。なぜなら、FIAやチームと話をするのがフェアだと思うからだ。1年ほど前に、我々はいくつかのプレゼンテーションを行なったが、それは大きく変わっていない」

「我々は6レースの開催で合意し、開催地を決定したい。会場が決まれば、どのような方式に移行するかについて、もう少し情報を得られると思う。だが今のフォーマットは非常に上手く機能している。だから移行には慎重になるべきだろう」

 一方でパルクフェルメ規定を変更し、FP2の有用性を高めることが重要なトピックであることをブラウンは認めた。

「金曜日に行われるF1委員会では、パルクフェルメについて、スプリント後に開始すべきかどうか、そうすればFP2がより有意義なものになるかどうかについて話し合われる」

「もう少し、全体的にできることがある。しかしそれは進化であって、革命ではないのだ」

 スプリントレースの会場を選ぶ上で、判断基準は何かと尋ねると、彼は次のように答えた。

「レースとオーバーテイクの能力だ。極端な話、モナコでのスプリントレースはかなり退屈なイベントだろう。ここ(インテルラゴス)はおそらく最高のコースのひとつだ」

「スプリントに適したサーキットの指標は持っている。ブラジルはその頂点にあり、モナコはその最下層にある」

「そして、1年の間に様々なレースを開催し、適切な場所を見つけたいんだ」

 ブラウンは今季限りでマネージング・ディレクターを退任し、F1の組織内部でアドバイザー的な役割を担うことになっている。彼は今後もスプリントの企画に携わりたいと考えているという。

「特別なプロジェクトに関与し続けられると思う。ここ数年のような日常的な責任は負いたくない。だから、今回のようなプロジェクトは、とてもエキサイティングで楽しいよ」