長かった2022年のF1も、今週末のアブダビGPでいよいよ閉幕する。アルファタウリの角田裕毅にとっては、F1での2シーズン目の集大成という1戦になる。

 その角田はアブダビGPを前にチームのプレスリリースにコメントを発表。昨年の方が相対的に良いマシンだったため同じような活躍は期待できないかもしれないが、それでも最善を尽くすと語った。

 角田にとって前回のサンパウロGPは非常に厳しいレースとなった。週末を通じてグリップ不足に苦しみ、しかもFIAの計時システムの”抜け穴”の影響を受けることで、唯一周回遅れとなってレースを終えたのだった。

「サンパウロではグリップを見つけることができなかったので、スタートから厳しい時間を過ごしました」

 そう角田は語る。

「ピットレーンからのスタートにはなりましたが、レース前にマシンのセットアップを完全に変更したことは、助けになりました。しかし、マシンに完全に満足できたわけではありません。最終戦に向けて、マシンのフィーリングを良くするための解決策を見つけられることを願っています」

 なおアブダビGPは、昨年も最終戦として行なわれ、しかも角田が4位入賞を果たしたコースである。

「昨年のアブダビは、僕にとって素晴らしい週末でした。シーズン最終戦がそういう形で終わったのは、とても幸せな思い出です。F1での最初の1年を締めくくる、素晴らしい結果でしたからね」

 角田はそう語った。

「予選では8位、そしてピエール(ガスリー)のひとつ上、4位でフィニッシュしました。チームとしても素晴らしい結果でした。自分たちに何ができるのかを示し、年末までに築き上げた自信をチームに占めることができたと感じました」

「今年も同じことができればいいですが、去年のマシンの方が今年のマシンよりも優れていたので、あまり大きな期待を持つことができないかもしれません。それでもいつも通りのやり方で週末に取り組み、どうなるかを見ていきたいと思います」

「ヤス・マリーナ・サーキットは非常にトリッキーで、最終セクターでのタイヤのデグラデーションが問題になる可能性があります。そのため、中間のセットアップにする必要があります。コースの全ての適した、完璧なセットアップを行なうことはできないんです」

 角田はF1デビュー以来、チームメイトのガスリーと良好な関係を維持してきた。しかしそのガスリーは、今シーズン限りでチームを離れ、アルピーヌへと移籍する。

 これについて角田は、寂しいが共に戦えたことを感謝したいと語った。

「ピエールがいなくなるのは寂しいです。彼はコースの上でも外でも、本当に良いチームメイトでした。コース外でも本当の友人ですし、プロとしても素晴らしい関係を築くことができました」

 角田はそう言う。

「特に昨年は、全てのレースで彼から多くのことを学びました。彼がいなければ、僕がこれほど成長することはできなかったでしょう。だから、彼には心から感謝していますし、この一緒に戦う最後の週末を、共に楽しめることを願っています」