今年、日本には2輪の世界最高峰レースであるMotoGPと4輪の世界最高峰レースであるF1が帰ってきた。2019年の開催以来、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって開催中止と相成っていたが、この3年の間でファン層に変化はあったのか? 両レースを主催したホンダモビリティランドに訊いた。

 モビリティリゾートもてぎで9月22〜25日にかけて開催されたMotoGP日本GPでは、台風直撃が心配された中でも金曜日に8,648人、土曜日に1万6,682人、日曜日に3万2,152人が訪れ、述べ5万7,482人がレースを楽しんだ。Moto3クラスでは鈴木竜生(Leopard Racing)がポールポジションを獲得し、佐々木歩夢(Sterilgarda Husqvarna Max)が3位表彰台。Moto2クラスでは小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)が母国優勝を飾るなど小排気量クラスで日本人が躍動。MotoGPクラスでは、怪我を強行してまで臨んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)、ワイルドカード参戦の長島哲太(Team HRC)と津田拓也(Team SUZUKI ECSTAR)の3名が母国ファンの前で走った。

 そして鈴鹿サーキットで10月7〜9日にかけて開催されたF1日本GPでは、レッドブル系チームにパワーユニットを”供給”するホンダ/HRC、そして日本人ドライバーの角田裕毅(アルファタウリ)の存在もありチケットは完売。金曜日から3万8,000人が訪れ、土曜日は6万8,000人、日曜日は9万4,000万人と、不安定な天候が続く中でも3日間の総観客動員数は20万人を超えた。20万人を突破するのは、小林可夢偉がザウバーで3位表彰台を獲得した2012年以来10年ぶりのことだった。

 盛況に終わった2022年のふたつの日本GP。それらを主催したホンダモビリティランドの田中薫社長は「とにかく無事できて良かったです」と振り返り、次のように続けた。

「日本のファンの方には、お待たせしましたね。ドライバー/ライダーやレース関係者の方にはお帰りなさいという感じです」

「F1は3日間で20万人にご来場頂いたということでした。やっぱり3年ぶりということで、皆さん待っていたんだなと思い、本当に嬉しかったです」

 そう田中社長が語る通り、F1は前回大会となる2019年と比較してもファンの数は目に見えて多かった。しかし現地では特に、これまで比較的少数派だった若年層のファンや、親子でF1を楽しむファンが目立つように感じられた。ただ本当に若年層は増えているのか? その疑問を田中社長にぶつけてみると、やはりデータとしてもそうした結果は出ているとの答えが帰ってきた。

「若年層が増えたというデータはもちろんありますし、私がざっと見た限りでも随分若い人は多いなと確かに思いました」と田中社長は言う。

「あと、子どもがすごく多かったですね。いわゆる団塊ジュニアと言われる世代の方がお子さんを連れてきているみたいな感じですかね。見ていても、小学生ぐらいとか、もっと小さなお子さんもいらっしゃいました」