FIA F2選手権の最終ラウンド、アブダビ戦の予選が行なわれ、岩佐歩夢(DAMS)がポールポジションを獲得した。

 現地時間の15時半から行なわれたFIA F2の予選。気温は34度、路面温度は44度と、厳しいコンディションである。

 そんな中、各車がセッション開始と同時にコースイン。いずれもソフトタイヤを履き、セッション序盤からアタックしていった。

 ジャック・ドゥーハン(ヴィルトゥオーシ)の1分36秒677を皮切りに、約半数のドライバーが1回目のアタックを完了したタイミングで、ドゥーハンのチームメイトである佐藤万璃音が、アタック中にターン13でスピンし、コース脇にマシンを停める形となってしまった。これで予選は赤旗中断。岩佐歩夢(DAMS)やデニス・ハウガー(プレマ)らは満足いくタイムを計測できていない段階で、ピットに戻ることを余儀なくされた。

 セッションが再開されると、各車が再び続々とコースイン。ユーリ・ヴィップス(ハイテック)がセクター2で、ジェハン・ダルバラ(プレマ)がセクター1で全体ベストタイムを記録したが、それ以外のセクターで好ペースを記録することができず、トップタイム更新とはならなかった。岩佐は1回目のアタックを途中で中断しなければならないという不運もあったが、とりあえず5番手のタイムを記録してピットに戻った。

 残り時間15分となった頃には各車がピットに戻り、コース上は平穏な時間帯となった。再びサーキットが賑やかになったのは、残り時間が11分を切った頃からだった。各車とも新品のソフトタイヤを履き、最後のアタックへと漕ぎ出していった。

 アウトラップ+1周を使い、じっくりとタイヤを温め、勝負のアタックへ。セクター1では、ここまで首位のドゥーハンが全体ベストを更新、セクター2ではハウガーが最速で駆け抜けた。

 しかしいずれも1周をまとめあげることができず、テオ・プルシェール(ART)が1分36秒372で首位に浮上。ローガン・サージェント(カーリン)が2番手、フェリペ・ドルゴビッチ(MPモータースポーツ)が3番手に続いた。岩佐はこの時点で10番手にまで落ちてしまった。

 ただいずれのマシンも1周のクールダウンラップを挟んで再度アタック。ここで速さを見せたのがDAMSの2台だ。まずはロイ・ニッサニーが1分36秒326を記録。その直後を走っていた岩佐が、1分36秒290を記録したのだ。

 これで岩佐がポールポジション。チームから無線でポールポジションだと伝えられた岩佐は「マジ?」と驚きで返した。現在ランキング9番手の岩佐は、大逆転でランキング上位を狙う、絶好の位置につけた。

 なお岩佐はこれで、フリー走行に続き2セッション連続でのトップタイムである。トップ10がリバースグリッドでスタートする、土曜日のスプリントレースでどこまで順位を上げられるか、注目される。日曜日のフィーチャーレースは、もちろん先頭からのスタートだ。

 3番手にはプルシェール、4番手にはドルゴビッチとなった。