ル・マン24時間耐久レースへの『ガレージ56枠』からの参戦に向けて、ヘンドリック・モータースポーツ(HMS)は、11月14日(月)〜11月15日(火)の2日間にかけて、改良型のカップカーで実走テストを実施した。

 ガレージ56は、ル・マン24時間レースを主催するACOが”未来へ向けたテクノロジー”のために設置しているモノで、HMSはこの枠からシボレー『カマロZV1』のNext Genカーを走らせる。

 約半世紀前にル・マンへ初めてストックカーを持ち込んだ、NASCAR創設者のビル・フランシスSr.へのオマージュとして3月に発表された今回のガレージ56プロジェクト。NASCAR始め、シボレー、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(IMSA)、グッドイヤーの協力の元実施されている。

 ヴァージニア州アルトンにある5.26kmのバージニア・インターナショナル・レースウェイで行なわれた今回のテストにはその4社の代表が訪れ、ル・マン総合優勝経験を持つテストドライバーのマイク・ロッケンフェラーがステアリングを握った。

 HMSの競技部門副代表であり、ガレージ56プログラムのプログラム・マネージャーを務めるチャド・ナウスは、今回のテストを「大きなマイルストーンだ」として、次のように語った。

「もちろん、苦労がない訳ではないが、そのためにサーキットに来てテストをするのだ」

「ここにいる全ての人々と、バージニア・インターナショナル・レースウェイにある全てのリソースが、このプログラムの重要性を示していると思う。そして、これがみんなにとって、いかに大きなコミットメントだったかを示している」

 またナウス曰く、今回使用されたマシンは、IMSAへ参戦しているアクション・エクスプレス・レーシングが製作して8月にロード・アトランタでテストを行なったモノとは「かなり違う」と言う。

「アクション・エクスプレスは最初のマシンを作ったが、あれは実際、コンセプトカーだった。こっちは実際のマシンにもう少し近いモノだ」とナウスは言う。

「シャシーからして違うのだ。エンジンも違うし、サスペンションのパーツもかなり違う」

 ガレージ56用のカップカーにはサイドミラーやカナード、より頑丈なフロントスプリッターやリヤディフューザーなどが搭載され、現行のNext Genカーとは目に見えた違いがある。

 グッドイヤーはル・マンに向けたタイヤ構造・コンパウンドの組み合わせのデータ収集を行ない、今後数ヵ月間、チームは車重軽減とパフォーマンス向上の両面からスピードを向上させる作業を行なっていくという。