ケビン・マグヌッセン(ハース)は今シーズン限りでF1のシートを失ったミック・シューマッハーに対し、「復帰するチャンスはある」と諦めないようエールを送っている。

 ハースF1は今週、2023年以降に向けてシューマッハーとの契約を更新せず、ニコ・ヒュルケンベルグを起用すると発表。2021年にF1へデビューしたシューマッハーは、2年でそのシートを失うことになった。

 マグヌッセンは1年間チームを共にしたシューマッハーが良い仕事をしていたと考えており、これがF1キャリアの終わりとはならないだけの資質があると語るなど、彼にエールを送っている。

 チームのドライバー決定に関して考えを聞かれた際、マグヌッセンは次のように語った。

「ふたつの側面があるよね? ひとつは、ニコのような経験と能力を備えたドライバーが来るというのは、エキサイティングなことだ」

「そしてその一方で、僕はミックには同情している。というのもシート喪失がどういう感じなのかは僕も分かるからね。僕もシートを失った経験がある」

「彼は今年良い仕事をしてきたと思う。それに人としても彼は好感の持てる人間だ。だから本当に気の毒に思えるんだ」

「F1はタフな世界だ。でも復帰することも可能だ。僕は2回そうしてきたんだ。彼が戦い続け、そしてグリッドに復帰できることを願っているよ」

 マグヌッセンは2014年にマクラーレンからフル参戦を開始したが、その年限りでシートを喪失。しかし2016年にはルノーでシートを獲得し、ハースへの移籍を挟んで2020年までF1に参戦した。

 そして2022年にはロシアのウクライナ侵攻をきっかけに、ニキータ・マゼピンが契約解除されたことを受け、その後任としてマグヌッセンがハースへ復帰……2度目のF1復帰となったという経緯がある。

 そうした経験から、マグヌッセンはシューマッハーが諦めるべきではないと考えているのだ。

「確かに、彼が今置かれている状況がどんなモノなのか僕には分かる」

「でも、彼の肩を叩いて『頑張れ』と言うことにも、それだけの意味があるんだ」

「僕は2度このスポーツに復帰した経験がある。そのことは、何がおきるかは誰にも分からない、という事実を示していると思う。このスポーツで”絶対”は無いんだ。だから、頑張る必要がある」

「彼のことは好きだし、F1のグリッドに並ぶに値すると思う。僕に言えるのは、上手くいくように願っているということと、F1に戻ってくる道はあると信じているということだけだ」