FIA F2の最終ラウンド、アブダビ戦のスプリントレースがヤス・マリーナ・サーキットを舞台に行なわれ、リアム・ローソン(カーリン)が優勝を手にした。

 23周で争われたこのスプリントレースは、予選トップ10がリバースグリッドとなる形でスタート。そのため、リチャード・フェルシュホー(トライデント)がポールポジション、2番グリッドにはリアム・ローソン(カーリン)が並んだ。金曜日の予選で最速タイムを記録した岩佐歩夢(DAMS)は、10番グリッドから前を目指した。

 気温30度、路面温度41度というコンディションでスタート時刻を迎えた。そのスタートではフェルシュホーが首位、ローソンが2番手をキープ。岩佐はひとつポジションを落として11番手となった。しかしターン3でエンツォ・フィッティパルディ(チャロウズ)とジェハン・ダルバラ(プレマ)が交錯し、アウト側のウォールに激しくクラッシュ。2台のマシンは大破し、これでレースは赤旗中断となった。

 33分の中断を経て、現地時間16時57分にレースはリスタート。今度はローリングスタートとなった。

 今度は平穏なスタートとなり、各車が隊列を組んでコーナーをクリアしていく。順位が入れ替わることはなかったが、トップ14台が各車1秒以内の車間で連なる、激戦を予感させる再スタートとなった。

 ただリスタートから2周目となる4周目のターン6で、岩佐がフレデリック・ベスティ(ART)のオーバーテイクを許し、12番手に後退してしまう。抜かれた岩佐のペースは優れず、徐々にベスティに差をつけられてしまうだけでなく、ユーリ・ヴィップス(ハイテック)にも抜かれてしまった。

 ほとんどのマシンが1分40秒台での周回を重ねる中、トップ4台は1分39秒台という速いペースを刻む。中でも2番手のローソンはペースを上げ、先頭を行くフェルシュホーとの差を徐々に削り取っていく。この2台にアマウリー・コルディール(VAR)が追いつき、先頭は三つ巴の争いとなった。

 そして10周目、ターン6でローソンがフェルシュホーを抜いて遂に首位に浮上。コルディールも襲い掛かるが、フェルシュホーはなんとか2番手を死守した。

 各車タイヤマネジメントに入ったのか、その後はしばらく膠着状態が続き、その間に各車の間隔が広がっていった。

 ただそんな中、デニス・ハウガー(プレマ)のペースが目に見えて落ち、17周目に今季王者のフェリペ・ドルゴビッチ(MPモータースポーツ)にオーバーテイクを許して、5番手に落ちてしまう。

 ドルゴビッチはハウガーを抜いた後勢いを増し、まずはコルディールを22周目に攻略して3番手。さらにはフェルシュホーにも迫った。

 最終的には、ローソンが後続に8秒の差をつけてトップチェッカー。スプリントレース今季4勝目を挙げた。2位にはフェルシュホーが粘り込み、3位ドルゴビッチという表彰台の顔ぶれとなった。

 ハウガーはレース終盤にコルディールを抜いた際にコースオフしてしまい、一度コルディールにポジションを返上したが、その後再び抜き返して4位をもぎ取った。コルディールが5位だった。

 岩佐は終始ペースが上がらず。結局は13位でのフィニッシュ。痛すぎるノーポイントでのフィニッシュとなった。ポールポジションからスタートする日曜日のフィーチャーレースに向けては、レースペースの問題を解決することが非常に重要となるだろう。

 佐藤万璃音(ヴィルトゥオーシ)もレース終盤にファン-マヌエル・コレア(VAR)と接触してコースオフするシーンがあり、結局18位でのフィニッシュとなった。

 今季のFIA F2の最終レース、アブダビ戦のフィーチャーレースは、日曜日(11月20日)の18時(日本時間)にスタート予定となっている。