F1第22戦アブダビGPの予選セッションが行なわれ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得した。

 F1の2022年シーズンもいよいよ最終戦。舞台はF1で世界一の総工費を誇るヤス・マリーナ・サーキットだ。

 現地時間は18時を回り、砂漠に陽が落ちたサーキットは予選セッションの時間を迎えた。気温29度と温かいコンディションではあるものの、路面温度は34度と日中に行なわれたフリー走行3回目からは10度以上も下がった。

 18分間のQ1が開始されると、ウイリアムズとハース、アストンマーチン、アルファタウリとQ2進出の当落線上にいると予想されるドライバーがコースへ。まず1回目のアタックを行ない、角田裕毅(アルファタウリ)が、1分26秒135を記録して8名の中でまずはトップに立った。

 後方組がタイム計測を終えると、ガレージに留まっていたドライバーも続々とコースインしていった。シャルル・ルクレール(フェラーリ)が角田のトップタイムを塗り替えるも、続けてアタックしたレッドブル勢がそれらをさらに上回っていった。

 フェラーリのカルロス・サインツJr.はタイミングを少し遅らせてタイム計測を行なったものの、レッドブル勢には届かず、ルクレールの上3番手となった。メルセデス勢は前戦から引き続き、今週末も速さを見せてきたものの、1回目のタイム計測を終えた時点では5番手、7番手でランド・ノリス(マクラーレン)に割って入られた。

 残り3分を前にフェラーリ勢を残して各車は再びコースイン。レッドブル勢やメルセデス勢、ノリスは様子見ということか、ユーズドタイヤで走った。

 Q2進出を目指すドライバーは2セット目のソフトタイヤを投入。路面コンディションの改善も大きく、各車は軒並み自己ベストを更新していった。

 F1ラストレースとなるセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)はメルセデス勢を上回る6番手にまでポジションを上げ、周冠宇(アルファロメオ)が9番手、角田は10番手に食い込んだ。

 フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が15番手でギリギリ通過。ケビン・マグヌッセン(ハース)は0.052秒アロンソのタイムに届かなかった。一方、ハースからの離脱が決まっているミック・シューマッハーは11番手でQ2進出を果たした。

 アルファタウリでのラストレースとなるピエール・ガスリーは17番手。バルテリ・ボッタス(アルファタウリ)やウイリアムズ勢と共にQ1敗退となった。

 15分間のQ2が開始されると、メルセデス勢からコースイン。ほとんどのドライバーがユーズドタイヤを1セット目に使用した一方で、レッドブル勢は新品のソフトタイヤを投入。その効果もあり、セルジオ・ペレスが1分24秒419をマークし、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが2番手で続いた。

 メルセデスは早め早めに行動。各車が一度ピットへ戻る中、新品タイヤに履き替えてタイム計測を開始した。メルセデスの”専有走行”となったコースで、ハミルトンが1分24秒774でレッドブル勢に割って入った。ただハミルトンとしては、ペレスとの0.355秒という差には驚きを隠せない様子だった。

 残り3分を切ると、その他のドライバーもタイム計測を再開。なお、1セット目から新品タイヤを投入したレッドブル勢は、ユーズドタイヤで走行。Q3に向けてタイヤを温存した。

 最終的にQ2トップタイムはペレスの1分24秒419。フェラーリ勢を挟んで、リヤのグリップがないと無線で訴えていたフェルスタッペンが4番手に並んだ。

 ノリスは再びメルセデス勢に割って入る6番手タイムを記録。ベッテルは最終コーナーでトラフィックに遭遇しながらも8番手となった。エステバン・オコン(アルピーヌ)とダニエル・リカルド(マクラーレン)がそれに続いてQ3進出を果たした。

 なお、ここで敗退となったのは11番手アロンソ以下、角田、シューマッハー、ランス・ストロール(アストンマーチン)、周。アロンソとしては、アルピーヌでの最後の予選をここで終えることとなった。

 ポールポジションを決めるQ3が開始されると、ピットレーン上でシグナルグリーンを待ったメルセデス勢からコースへ。フェルスタッペンには小さなトラブルがあったようで、コースインが遅れた。

 フェルスタッペンはそうした状況をもろともせず、1分23秒988でタイムシートのトップに立つ。フェラーリ勢の間にペレスが入り、メルセデス勢が5〜6番手に並んだ。

 ベッテルとリカルドはタイミングをずらして、タイム計測を実施。ベッテルが7番手、リカルドが8番手につけた。

 ふたりがピットへ戻る中、他8台が最後のタイム計測へ。まずはフェラーリ勢からアタックを行なったが、フェルスタッペンのタイムには届かず。フェルスタッペンは、それを突き放すかのように1分23秒824を記録した。

 ペレスはフェルスタッペンに0.228秒届かず2番手。メルセデス勢もポジションを上げることは叶わず、これでフェルスタッペンが今季7回目のポールポジションを獲得した。

 レッドブルは今季最後のレースに向けてフロントロウを独占。フェラーリが2列目、メルセデスが3列目に並ぶこととなり、優勝争いは三つ巴の争いとなりそうだ。

 ”ベスト・オブ・ザ・レスト”の7番手にはノリス。8番手オコン以下、ベッテルは9番手、リカルドは10番手となった。なお、リカルドは前戦サンパウロGPでの接触により3グリッド降格となっていることから、決勝レースは13番手からの出走。10番手にアロンソ、11番手に角田、12番手にシューマッハーが繰り上がることとなる。また、ハミルトンはフリー走行3回目に赤旗中の追い越しによって審議対象となっていたが、お咎めなしという裁定が下されている。

 2022年最後のグランプリレースは11月20日(日)の日本時間22時から開始される。