2022年F1最終戦アブダビGPは、同年のチャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季15勝目を記録。注目されたランキング2位争いは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が2位、セルジオ・ペレス(レッドブル)が3位に入ったことで、ルクレールに軍配が上がった。

 レース終盤は、1ストップ作戦を採って周回数のかさんだタイヤをマネジメントしながら走るルクレールを、2ストップ作戦のペレスが猛追するという展開となった。そのため、首位のフェルスタッペンがペースを落としてルクレールの前に立ちはだかる形となればペレスをアシストすることも可能だったかもしれないが、レッドブルからそういった指示が飛ぶことはなかった。

 前戦サンパウロGPでは、フェルスタッペンがペレスにポジションを譲るというチームオーダーを拒否したことで波紋を呼んだが、フェルスタッペンはもし今回もチームオーダーが出ていたらシーズンに水を差すことになっていただろうと感じている。

 レース終盤にペレスを助けるよう指示があったかという質問に対して、フェルスタッペンはこう語った。

「いや、なかった。それはトリッキーな指示だ」

「そういう終わり方をするのは……確かにブロックはできたかもしれないけど、それはフェアなレースなのか? そういう形で選手権が決してシーズンが終わるのは良いやり方ではないと思う」

「実際、チェコは彼(ルクレール)を捕まえられそうだった。ピエール(ガスリー/アルファタウリ)とアレックス(アルボン/ウイリアムズ)の争いに巻き込まれてタイムをロスしたのは僕もスクリーンで見ていた」

 またフェルスタッペンは、自身とペレスがレース中盤にもっとプッシュをしてルクレールとの差を広げることも可能だったと認めたが、レッドブルは第2スティントでのタイヤライフを懸念していたという。

「第2スティントでは、ミディアムのデグラデーション(性能劣化)がとても大きかった。今考えればチームとしてチェコ(ペレス)のためにもっとプッシュをすることもできたかもしれないけど、後になって言うのは簡単だ」

「あの時はタイヤに気を遣わないといけないと思っていた。僕たちはこれまで良いレースウィークを何度も経験したけど、そういった週末においても学ぶことは常にあるんだ」