F1分析|角田裕毅、最終スティントで履いたソフトタイヤのデグラデーションに苦しむ。ミディアムを1セットしか残さない判断が痛手に?:F1アブダビGP決勝
アブダビでは非常に力強い戦いを見せた角田。予選ではチームメイトのピエール・ガスリーがQ1敗退を喫する中、角田はQ3進出まであと一歩と迫る12番手。決勝でも、終始入賞圏内を争った。
角田はミディアムタイヤを履いた第1スティントでも、ハードタイヤを履いた第2スティントでも、入賞したダニエル・リカルド(マクラーレン)やセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)とほとんど同じペースで走っていた。しかし角田とアルファタウリは、異なる戦略に打って出たのだった。
リカルドとベッテルは、1ストップで走り切ったのに対し、角田は2ストップを選択。つまり角田は、ピットストップ1回分のロスタイムを、コース上で走って稼がなければならなかったわけだが、それは叶わなかった。その原因は、ソフトタイヤのパフォーマンスと、アルファタウリの週末全体の戦略にあった。