BMWのファクトリードライバーであるアウグスト・ファルフスは、自らが開発に携わった新型M4 GT3がスーパーGTのGT300クラスに導入されたことに伴い、今季はBMW Team Studie x CSLのドライバーとしてスーパーGTに参戦した。シリーズを掛け持ちしている関係で全戦出場は叶わなかったが、来季もIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権との兼ね合いが状況を難しくする可能性がある。

 ファルフスは今季、5月の第3戦鈴鹿と10月の第7戦オートポリスを欠場。前者はニュルブルクリンク24時間、後者はGTワールドチャレンジとのバッティングであった。なお7号車Studie BMW M4は第3戦でファルフスの代役として近藤翼を起用し、荒聖治と共にポールトゥウィンを達成している。

 ファルフスは来季もTeam Studieとの関係を継続する意向であると明かしたが、彼はBMWのLMDhプログラムの一環としてIMSAのフルタイムドライバーに選ばれているため、IMSAと重複するスーパーGTのレースには出場できない。

 現時点でIMSAと日程重複しているスーパーGTのレースは、開幕戦岡山と8月の富士戦となっている。ただファルフス曰く、残りの6レース全てに出られるかどうかもハッキリしていないという。

「現時点で日程がふたつ重なっているけど、テストの関係でどうなるか分からない。IMSAが追加でテストをするかどうかだ」

「もちろんここに戻って(スーパーGTの)レースがしたいけど、LMDhの活動があるので来年もフルシーズンにはならないだろう。何レース戦えるかは分からないし、仮に(IMSAとスーパーGTの)スケジュールが2週連続になるところもかなり大変だから検討しないといけない」

「自分としては、例え長距離移動で疲れるとしても、できる限りフルシーズン戦いたいところだけど、最終的にはBMWが決めることだ」

「シーズン序盤のことはクリアにしたい。そうすればBOB(鈴木康昭監督)にも『3、4、5レースは出られる』というようなことを伝えられる。ギリギリになって出られないことを伝えるのはフェアではない」

 ファルフスは今季、スーパーGTとGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのエンデュランスカップに参戦し、さらにIMSAの耐久イベントとニュル24時間にも出場、さらにLMDhとGT3のテストプログラムにも関わるという忙しいシーズンを送った。彼は来季もGTワールドチャレンジを戦うかは分からないとしながらも、次のように語った。

「ひとつ確かなことは、IMSAとニュルブルクリンク24時間、そしてスパ24時間には是非とも参加したいということだ」

 またスーパーGT参戦2年目の展望については、チームがミシュランタイヤへの理解を深めたことで侮れない存在になるだろうと語った。

「来年はもっと良い年になると確信している」

「マシンやタイヤのこともだいぶ分かってきたので、それらをうまくまとめれば良い年になるはずだ」

「仮に何か賭けるとしたら……チャンピオンを獲るとまでは言い切れないけど、トップチームのひとつになるとは間違いなく言えるよ」