ホンダのモータースポーツファン感謝祭である”ホンダ・レーシング サンクスデー”。2022年シーズンを締めくくるこのイベントは大盛況で、19,800人もの観客が集まり、ドライバーやライダーたちとイベントを楽しんだ。

 このイベントは例年オフシーズンに行なわれるものとして定着しているが、新型コロナウイルスの影響により、もてぎで開催されるのは実に3年ぶり。ただ今年の2月には鈴鹿サーキットで『Honda Racing THANKS DAY 2021-2022』が開催されており、サンクスデーとしては年内2回目の開催ということになった。

 この日のもてぎには、F1やMotoGP、スーパーGTやスーパーフォーミュラ、MXGPなどホンダが参戦する四輪と二輪の様々なカテゴリーからドライバーやライダーが集い、バラエティに富んだプログラムのもと、ファンとの交流を楽しんだ。

 特に今年注目を集めたのは“ホンダF1”のドライバーだ。

 ホンダは2021年シーズン限りでF1活動を終了させたものの、今季もレッドブルとアルファタウリが使うレッドブル・パワートレインズのPU開発と製造を担当。そのレッドブルのマシンを走らせるマックス・フェルスタッペンが3年ぶりに開催された“日本GP”に勝ち、ドライバーズタイトル2連覇を達成するなど、日本のファンにとっては忘れがたいシーズンとなった。

 久々の日本人F1ドライバーとなった角田裕毅も、F1ドライバーとしては初めてホンダレーシング・サンクスデーに参加。長く”ホンダパワー”のマシンを走らせたピエール・ガスリーが、ホンダのドライバーとして姿を見せる最後のイベントだったことも、見逃せない要素だった。

 もてぎは素晴らしい快晴に恵まれ、まさにイベント日和。朝から多くのファンがサーキットに来場し、サーキットサファリやガレージ見学にはじまり、F1チャンピオンも参加するカート対決など、バラエティに富んだ催しを楽しんでいた。

 その中でも、特にF1マシンの走行には多くのファンが酔いしれた。というのも、走行するマシンはフェルスタッペンがチャンピオンを獲得した2021年のレッドブル・RB16Bの『ありがとう』仕様だったからだ。

 これは本来は昨年の日本GPで走らせるために用意された特別カラーリングだが、新型コロナウイルスの影響で日本GPが中止となってしまったため、鈴鹿の地を走ることはなかった。そのマシンが、鈴鹿ではないとはいえ日本のファンの前でついに走ったのだ。

 しかも共に走行を披露したのは、ガスリーが2020年のイタリアGPを勝った際に走らせていたアルファタウリのAT01。もちろんステアリングを握るのはガスリーだ。2台の記憶に残るF1マシンのランデブー走行に、サーキットは大いに盛り上がった。

 そして走行を終えた2台は、揃ってドーナツターンを披露。白煙がグランドスタンドを包み、F1のシーズンフィナーレかのような雰囲気となった。

 グランドスタンドから場内カートコースまで、多くの場所が人で埋め尽くされていた今年のサンクスデー。最終的な観客動員は前述の通り19,800人だった。フェルスタッペンは「来年も来るから楽しみにしていて」とファンに約束。シーズンの展開次第では、さらに多くのファンが詰めかけることになるかもしれない。