MotoGPやWSBKを統括するFIM(国際モーターサイクリズム連盟)会長に再選されたホルヘ・ビエガスは、2024年以降のMotoGPで、VR46チームがヤマハのサテライトチームとなることを期待しているようだ。

 来季のMotoGPは、スズキが撤退したことで全11チームが参加し、ホンダ、ヤマハ、ドゥカティ、KTM、アプリリアの5メーカーによる争いとなっている。

 2022年にドゥカティが15年ぶりにライダーズタイトルを獲得し、ヨーロッパ企業が勢いを増すばかりといった状況で、来年にはRNFがヤマハからアプリリアへマシンをスイッチ。スズキの撤退と合わせ、グリッド上の日本メーカーはホンダ4台、ヤマハ2台という小規模な勢力となってしまった。

 ビエガス会長はRNFがアプリリアへスイッチしたことで、来季はヤマハが2台体制になってしまうことへの考えを聞かれると、次のように語った。

「この状況はよく思っていない」

「しかし、これは2023年だけのことになると思っている。2024年には、バレンティーノ・ロッシのチームがドゥカティ陣営を離れ、ヤマハとレースをするだろう」

「これはそういうアイデアであって、今のところそういった事実は確認されていない。私がニュースを“提供”している。2024年は6台のドゥカティ、そして4台のヤマハが並ぶだろう」

 なおロッシはVR46がMotoGPクラスに参入する際、長年の関係があるヤマハのマシンを使用することも当然検討していた。また彼らは、スズキのマシンに注目していたことも分かっている。

 最終的にドゥカティの提供する条件に叶うメーカーはなく、ロッシは過去には苦しい時期も経験したドゥカティのマシンを起用することを決定。しかし程なくして、彼らの決定が正しいことは証明されたと言える。

 2022年シーズンにはドゥカティのファクトリーチームのマシンを駆ったフランチェスコ・バニャイヤがケーシー・ストーナー以来の王者に輝き、VR46もマルコ・ベッツェッキがルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得しているのだ。

 なおVR46は、2023年シーズンに向けたマシン供給に関するドゥカティとの契約内容を一文変更したことが分かっている。当初の予定ではルカ・マリーニが最新型を使用することになっていたが、結局は2022年型を引き続き使用することになったのだ。これにより、チームは100万ユーロ(約1億4000万円)を節約することができると見られている。