ダカールラリー2日目:ステージ1後半で猛チャージしたサインツ父が首位。ローブが10秒差で肉薄、前年覇者のアル-アティヤは6番手
西部のシーキャンプを中心としたステージ1の大半をリードしたのは、サインツSr.のチームメイトであるマティアス・エクストロームだった。DTMやラリークロスでのタイトル経験を誇るエクストロームは最初のチェックポイントからリードを奪い、そこから着実にアドバンテージを築いていった。
しかし、最後のふたつのチェックポイントで状況は一変し、サインツSr.が通算42回目となるステージ優勝を果たした。ダカールで4度の総合優勝を誇るレジェンドは最初のチェックポイントを30番手で終えていたにもかかわらず、驚異の追い上げを見せた。
一方でエクストロームはサインツSr.だけでなく、WRCの伝説的存在セバスチャン・ローブ(バーレーン・レイド・エクストリーム)にもタイムで上回られてしまった。しかも途中のウェイポイントを逃したことで15分のペナルティが科され、13番手まで後退した。
よって総合2番手にはダカール初制覇を狙うローブがつけており、サインツSr.との差はわずか10秒だ。3番手に入ったのは、プライベーターのオーバードライブでトヨタ・ハイラックスを走らせるヤジード・アル-ラジで、ファクトリー勢を抑えて好位置につけた。ゲラン・チシェリ(GCKモータースポーツ)は1分のタイムペナルティを受けたことで、アル-ラジと2秒差の4番手となっている。
2022年のダカールラリーを圧倒的な強さで制したナッサー・アル-アティヤ(トヨタ)は、砂丘を含むバラエティに富んだ地形の最終セクションでタイムをロスし、トップから7分17秒遅れのタイム。上位陣のペナルティによりいくつか順位を上げたが、それでも6番手とやや物足りない滑り出しとなった。
そしてダカールラリーのレジェンドであるステファン・ペテランセル (アウディ)は8番手。一時は上位につけていたが、ウェイポイント3〜4の間でタイムをロスした。
競技3日目のステージ2は、総走行距離589km、競技区間430kmのステージ。シーキャンプからアルーラを目指すルートとなる。