2015年から世界ラリー選手権(WRC)の最高峰クラスへ散発的に参戦してきたロレンツォ・ベルテッリが、トヨタ『GRヤリスRally1』の4台目をレンタルして、2月9日から2月12日にかけて開催されるラリー・スウェーデンに参戦する計画を発表した。

 これまで、ベルテッリはM-スポーツ・フォード『プーマRally1』のステアリングを握り、WRCにスポット参戦。2022シーズンでは、ラリー・ニュージーランドで総合7位フィニッシュを果たしている。

 ベルテッリは、ラリー・スウェーデンに向けて、GRヤリスでの初レースに向けてマシンカラーリングをソーシャルメディアに投稿した。

 ベルテッリは「今シーズン、大好きなWRCラリーでの新たな冒険が待ち遠しい」とコメントしている。

 Toyota Gazoo Racing WRTは2023年シーズン、これまでToyota Gazoo Racing WRT Next Genenerationのドライバーから参戦していた勝田貴元を昇格させ、セバスチャン・オジェとGRヤリス3台目をシェアさせる形でトップチームから参戦する。

 勝田が2023年シーズンをフルで戦う一方、オジェはスポット参戦。オジェが参戦するラリーでは、勝田はこれまでのようにチーム外からの参戦という形で、4台目のGRヤリスを走らせることとなっている。

 そのため、勝田が3台目に乗る際は4台目が余ることとなるが、チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラは2022年末、チームが2023年シーズン中にGRヤリスを貸与するという選択肢について前向きであることを明かしていた。

 誰がその4台目のステアリングを握るのかが注目を集める中、M-スポーツ・フォードを離れることとなったガス・グリーンスミスの名前が挙げられていたが、彼はWRC2チャンピオンチームのトクスポーツから、2023年のWRC2にフル参戦。結果、ベルテッリがレンタル第一号となった。