ルノー、PU開発凍結の抜け道を警戒。FIAの厳格化を期待も「信頼性とパフォーマンスを切り離すのは難しい」
パワーアップを目的としたハードウェアの調整は認められておらず、信頼性問題の解決を目的とした変更のみ、FIAが承認する可能性がある。
しかし問題を解決した結果としてパフォーマンスが向上した場合、議論を呼ぶような事態に発展する可能性がある。
これは、この冬の大きな争点となりうるトピックであり、フェラーリがすでに2022年シーズンに足を引っ張った信頼性問題を解決した結果、パフォーマンスの面でも十分な一歩を踏み出すことができたのではないかと示唆されている。
ルノーのF1エンジン責任者であるブルーノ・ファミンは、これまでのところFIAが信頼性問題に対処するプロセスをうまく処理していると考えているが、チームがPUをより理解するために1年を過ごした今、2023年以降に向けてより厳密な取り締まりが必要になると考えている。
「2022年のFIAと他のメーカーとのプロセスはかなり良かったと思う。少なくとも透明性があり、誰もが他のメーカーからの要望を知ることができた。これは非常に良いことだ。FIAによってうまく管理されていると思う」
そうファミンは語った。
「2022年はかなり寛容だった。我々だけでなく、異なるメーカーから30、40、50、60、70のリクエストがあり、誰もがこの種の問題の影響を受けていたのだから」
「FIAが今後、もう少し(対応を)強化することを期待しているが、情報はない」
ファミンはPUのパフォーマンスと信頼性を切り離すことが難しいため、この問題が複雑であることを認めている。
「純粋な信頼性の問題とは何か?」と彼は話した。
「信頼性の問題の背後には、もちろん潜在的な性能向上がある場合が多いので、答えようがないんだ。その限界は、必ずしも明確ではない」
「2022年の我々のようにウォーターポンプに問題がある場合、それは純粋な信頼性の問題であり、ウォーターポンプを交換しても何も得るものがないことは明らかだと思う」
「しかしもしピストンリングの材質を変える必要があったとしたら、もっと強くもっと性能を上げることができる、となるとその限界はどこなのか? それは明確じゃないんだ」