FIA世界耐久選手権(WEC)の2023年シーズンに挑む総勢38台のエントリーリストが公開された。

 2023年からル・マン・ハイパーカー(LMH)に加えてLMDhが加わるハイパーカークラスには、過去最大の13台が出走。ポルシェはワークスの2台に加えて、JOTAとプロトンコンペティションが第2戦以降からカスタマーカーの『963』を走らせる。

 LMHにはこれまでのトヨタ、プジョー、グリッケンハウスに加えて、フェラーリとヴァンウォールが加わることになった。ヴァンウォールが、1997年のF1王者であるジャック・ビルヌーブを起用したことにも注目。現在51歳のビルヌーブは、2007〜2008年にプジョーのLMP1チームに在籍。スポーツカーレースのトップレベルに復帰するのはそれ以来となる。

 ハイパーカークラスの下にあたるLMP2クラスには11台が参戦。ただ、ドライバーラインナップにはTBAとしているチームも多く、小さな”サプライズ”が起こるかもしれない。

 GTE Proクラスが2022年シーズン限りで廃止されたことで、GTE車両が走る唯一のクラスとなるLM-GTE Amには14台が参戦。日本人ドライバーとしては、木村武史が57号車ケッセル・レーシングから、星野敏と藤井誠暢がDステーション・レーシングからシーズンを戦うこととなっている。

 2023年シーズンの開幕戦は、3月17日のセブリング1000マイル。以降、全7戦を通してチャンピオンシップが争われる。