1月11日、日本モータースポーツ記者会(JMS)が主催するイベント『JMS Motor sports Night 2022-2023』が都内で開催。その中で、JMSが選出する『JMSアワード』の表彰も実施された。

 コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となった同イベントだが、会場にはJMS会員のほか、多くのモータースポーツ関係者が集った。開会にあたってはJMSの高橋二朗会長、そして現在はスーパーフォーミュラのトップパートナーとしてシリーズに参画するデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社の三木要氏が壇上で挨拶し、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションの坂東正明会長による乾杯の音頭の後、参加者たちが賀詞交換を行なった。

 そしてイベントの中では、JMS会員の投票により決定される『JMSアワード』の発表が行なわれ、2022年の同賞はWRC(世界ラリー選手権)で活躍した勝田貴元が受賞となった。

 勝田は2022年、WRC最高峰クラスにトヨタGRヤリス Rally1で参戦。ハイライトは何と言っても最終戦のラリージャパンで、母国開催のプレッシャーをはねのけて3位表彰台を獲得した。2023年はトヨタのトップチームでセバスチャン・オジェと3台目のマシンをシェアしつつ、オジェが参戦するラリーでは4台目のGRヤリスで戦うこととなっている。

 なお、勝田はシーズン開幕戦を控えているため欠席。ビデオメッセージという形で、歴史ある賞を受賞した喜びを語った。また勝田の代理としてGAZOO Racing Companyの加地雅哉氏が出席し、副賞の銀皿を受け取った。

 そしてJMSアワードの功労賞的な立ち位置にある特別賞には、ホシノレーシング/TEAM IMPULが選ばれた。TEAM IMPULは今季、スーパーGTのGT500クラスでシリーズタイトルを獲得。TEAM IMPULは日本レース界の名門中の名門であるが、GTでのタイトルは実に27年ぶりであった。

 イベントに出席したTEAM IMPULの星野一義監督は、多額の負債を抱えながらも現在に至るまでチームを支えてくれたマレリ社(旧カルソニック)と共にタイトルを獲得できたことに思いを馳せながら、最後は「これからも“レース馬鹿”を貫きます!」と高らかに宣言。会場は暖かい拍手に包まれた。