昨年11月に早々と2023年シーズンのスーパーGT、スーパーフォーミュラの参戦体制を発表したTOYOTA GAZOO Racing。ただその中で『未定』となっている枠がふたつあったが、その枠に収まるドライバーが年明けの1月12日に発表された。

 これまで『未定』とされていたのは、スーパーGT・GT500クラスの37号車Deloitte TOM'S GR Supraでジュリアーノ・アレジとコンビを組むドライバー、そしてスーパーフォーミュラのKuo VANTELIN TEAM TOM'Sで宮田莉朋のチームメイトとして36号車に乗るドライバーだ。

 かねてより、この『未定』の枠にはホンダ陣営から笹原右京が移籍してくるのではないかと言われていた。実際、昨年12月のホンダ体制発表で名前のなかった笹原はスーパーフォーミュラ合同テストにトムスから参加しており、スーパーGTのテストにもトヨタ陣営から参加している様子が確認されるなど、移籍は確実視されていた。

 そして今回、笹原がトムスの37号車のドライバーとしてスーパーGTに参戦することが正式に発表された。ホンダの日本人GT500ドライバーがトヨタ陣営に移籍するのは、2008年スーパーGTの伊藤大輔(ARTAからTeam LeMansへ移籍)以来となる。

 一方でスーパーフォーミュラに関しては、アレジが昨年に引き続きドライブすることが発表された。昨年のテストでは笹原とアレジが36号車をシェアするような形で参加しており、チームの首脳陣も笹原の能力を高く評価するコメントを残していたが、最終的にはアレジがそのシートに収まる格好となった。