フォーミュラEの第9シーズン開幕戦、メキシコシティePrixの決勝レースが行なわれ、アンドレッティのジェイク・デニスが優勝した。

 フォーミュラEはこの第9シーズンから、マシンがGen3と言われる新世代のモノに変更。出力も大幅にアップ、タイヤもミシュランからハンコックに変更されるなど、まさに新時代の幕開けとなった。

 メキシコシティePrixの舞台は、F1でもお馴染みのエルマノス・ロドリゲス・サーキット。しかしF1とは異なるコースレイアウトが採用された。

 レースはスタート直後からセーフティカー出動が続き、実質的なバトルが始まったのは10周目から。ポールポジションからスタートしたルーカス・ディ・グラッシ(マヒンドラ)が逃げたが、ジェイク・デニス(アンドレッティ)が12周目にオーバーテイクし、トップに浮上。ディ・グラッシを引き離していったが、再びセーフティカーが出動したことでそのリードが失われた。

 セーフティカー解除後には再びデニスがリードを拡大。ディ・グラッシのペースは上がらず、29周目にはパスカル・ウェーレイン(ポルシェ)にも抜かれてしまった。

 セーフティカー走行時間に応じて周回数が加算されることになっているフォーミュラE。今回のレースでは度重なるセーフティカー出動により5周が加算され、合計41周のレースになった。

 最後は各車ともバッテリー残量ギリギリの展開となったが、デニスが逃げ切ってトップチェッカー。Gen3マシン最初の勝者となった。2位にはウェーレイン、3位にはペースが上がらずも後続を抑え切ったディ・グラッシが入った。4位には最後の最後でジェイク・ヒューズ(マクラーレン)を交わしたアンドレ・ロッテラー(アンドレッティ)が入った。