アラブ首長国連邦のドバイ・オートドロームでドバイ24時間レースが開催された。この決勝レースでは、MotoGPレジェンドのバレンティーノ・ロッシが四輪レース転向後初めての表彰台を獲得した。

 ロッシは2021年シーズン限りでMotoGPを引退。2022年からは四輪レースへと活動の場を移していた。

 WRTに在籍して、アウディのマシンを1年間走らせてきたロッシ。2023年からはチームがアウディからBMWへとスイッチし、ロッシもBMWのファクトリードライバーに選ばれた上で、『M4 GT3』へと乗り換えることになった。

 引き続きGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのスプリント/エンデュランスカップに出場予定のロッシだが、彼のBMWでのデビュー戦はこのドバイ24時間レースに決まっていた。

 46号車はロッシ、マキシム・マルタンとマックス・ヘッセの3名のドライバーでレースへ挑み、予選8番手からのスタートとなった。

 決勝レースでは同じくWRTの7号車が621周を走破し、Herberth Motorsportの91号車を31秒の僅差で破って勝利した。

 ロッシの46号車は2周遅れとなる619周を走破。フィニッシュを務めたドライバーはロッシで、3位表彰台を獲得してみせた。なおロッシにとって、表彰台獲得は2020年7月に行なわれたMotoGPアンダルシアGP以来のものだ。

 なおBMWは1月に、ロッシが2023年後半にLMDhマシン『MハイブリッドV8』のテストに参加すると発表済み。ル・マン24時間レースへの参戦も希望しているロッシにとっては、今回のドバイ24時間での表彰台も将来のル・マン参戦に向けて重要な戦績となったかもしれない。