ヤマハは、2023年に向けたカラーリングを発表。MotoGPチームとしては一番乗りとなった。

 ヤマハにとって、2022年はファビオ・クアルタラロがタイトル防衛を目指したシーズンだったが、最終的にフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)に敗れ、連覇はならなかった。最終的にクアルタラロは2位となったものの、チームメイトのフランコ・モルビデリはバイクへの適応に苦しみ、7位が最高リザルトという苦しい結果に。ランキングでは19位に終わった。

 サテライトチームだったRNFがアプリリア陣営にスイッチするため、ヤマハは2023年からファクトリーチームのみでの参戦となるが、そんな中でもパフォーマンスアップを目指していくことになる。

 2月10日から12日にかけてマレーシアのセパンで行なわれるプレシーズンテストを前に、ヤマハは2023年のカラーリングをインドネシアのジャカルタで行なわれたイベントで発表した。

 そのカラーリングは大きくは変更されていないものの、グレーのストライプが入っているのが変更点と言える。

 モトクロスの事故で負った手首の骨折から回復するために冬を過ごしてきたクアルタラロは、次のように語った。

「モトクロスのトレーニング中に手を怪我してしまい、冬休みは予定通りにはいかなかった」

「でも、ノンストップで取り組み続けた。2023年のシーズンに向けて100%健康であることを確認するために、有酸素運動をたくさんしてきたんだ」

「手の怪我も完治したので、またタイトル争いができると思っている。新しいカモフラージュのカラーリングもいい感じだ」

「この新しいカラーリングは気に入っているし、少し気分を変えてみるのもいい。でもそれよりも、またライディングを始められることが楽しみだ」

「2023年型YZR-M1をセパンでテストできることに、とても好奇心をそそられている。今シーズンも、いつもと同じように懸命に働くつもりだ。2022年に多くのことを学んだので、今は再びタイトル争いをしたい」

 モルビデリは「今日から新たなスタートを切る。すべてがゼロに戻り、今シーズンは何が起こるかわからないから、それはそれで楽しみだ」と話した。

「2022年を良いフィーリングで終えることができた。あとは、これから行なわれる冬のテストでいい仕事をし、3月の開幕戦ポルトガルGPに間に合わせることが重要だ」

「(スプリントレースが導入され)新しいレースフォーマットがあるので、ライダーやチームにとっては慣れが必要だが、ファンにとっては楽しめるものなので、ポジティブな変化だと考えている」